構造化シナリオ法とは?こうぞうかしなりおほう
構造化シナリオ法とは、利用者の体験を「価値のシナリオ」「行動のシナリオ」「操作のシナリオ」の3段階に分け、順に具体化しながら画面や機能を導く設計手法。何を提供したいかという価値から始め、利用者の行動、最後に個々の操作へ落とすことで、作り手の思い付きではなく利用者の目的に沿った設計になる。
最終更新:2026-10-10
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機能を先に並べて作ると、一つひとつは動くのに、通して使うと目的にたどり着けない製品ができる。作り手は機能の単位で考えるのに対し、使う人は目的を果たす一連の流れとして体験するからである。この段差を埋めるために、利用者にとっての価値を先に言葉にし、そこから行動、操作へと段階を下げていく手順が用意された。UX(User Experience。製品を使う人の体験全体)を設計するUXデザインの実務で使われる代表的な進め方である。
具体例
ネットスーパーで食料品を注文する機能なら、まず「店へ行かずに夕食の材料をそろえられる」という価値のシナリオを置き、次に「昼休みにスマートフォンで注文し、帰宅後に受け取る」という行動のシナリオ、最後に「商品を検索→かごに入れる→受け取り時間を選ぶ→注文を確定」という操作のシナリオへ落とす。
試験での引っ掛け
3段階の順序が問われる。価値→行動→操作の順に具体化するのであって、画面の操作から先に決めるのではない。またペルソナ法とは別の手法で、ペルソナが「誰が使うか」を人物像として定めるのに対し、構造化シナリオ法は「その人がどう使うか」を筋書きとして描く。
関連用語
出た過去問
出典:令和8年度 秋期 ITパスポート試験 問58(IPA)
UXデザインで用いられることがある構造化シナリオ法における、三つのシナリオはどれか。
正解:アクティビティ、インタラクション、バリュー
要点:構造化シナリオはバリュー→アクティビティ→インタラクション
構造化シナリオ法では、まず利用者にとっての価値を描くバリューシナリオを作り、次にその価値を実現する行動の流れをアクティビティシナリオとして詳細化し、最後に具体的な操作のやりとりをインタラクションシナリオとして表す。抽象から具体へ三段階で落とし込む点が特徴である。ペルソナは想定利用者像であり、シナリオそのものではない。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 50. 情報デザイン > (1) 情報デザインの考え方や手法に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。