暦年課税とは?れきねんかぜい
暦年課税とは、贈与税の原則的な計算方法。1月1日から12月31日までの1年間に、その人がもらった財産の合計額から基礎控除110万円を引き、残りに超過累進税率をかけて税額を出します。税率は「特例贈与財産(直系尊属から18歳以上の子・孫へ)」と「一般贈与財産」で2種類あり、特例のほうが低く設定されています。
FP3級を最短で暗記・合格する →暦年課税の具体例は?
25歳の会社員が、1年間に父から100万円、祖母から80万円をもらった場合。合計180万円から110万円を引いた70万円が課税対象です。「あげる人ごとに110万円まで非課税」ではなく「もらう人の1年間の合計」で判定するのがポイントです。
暦年課税は試験でどう引っ掛けられる?
基礎控除110万円は「贈与者1人あたり」ではなく「受贈者1人あたり・年間」です。父と祖母から110万円ずつもらえば合計220万円となり、110万円分に贈与税がかかります。
暦年課税と関連する用語は?
暦年課税が出た過去問は?
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和6年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問26(IPA)解説で登場
「直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税」による非課税限度額は、受贈者ごとに、取得等した家屋が省エネ等住宅である場合は2,000万円、それ…
正解:誤り(×)
要点:住宅取得資金の非課税は省エネ1000万・他500万
誤りです。金額が2倍に書かれています。法令基準日(2023年4月1日)時点の「直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税」の限度額は、省エネ等住宅で1,000万円、それ以外の住宅で500万円です。親や祖父母から家の購入資金をもらっても、この額までは贈与税がかかりません。暦年課税の基礎控除110万円と併用できるので、省エネ等住宅なら1,110万円まで非課税にできる計算になります。
出典:令和6年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問56(IPA)
父母のそれぞれから同一年中に暦年課税による贈与を受けた場合、贈与税額の計算上、贈与税の課税価格から基礎控除額として最高で( )を控除することができる。
正解:110万円
要点:贈与税の基礎控除はもらう人ごとに年110万円
暦年課税の贈与税の基礎控除110万円は「もらった人1人あたり・1年あたり」の枠です。父から100万円、母から100万円をもらえば合計200万円が課税価格となり、そこから差し引けるのは110万円だけ。あげる人ごとに110万円ずつ引けるわけではありません。逆に、あげる人が何人いても1年間の合計が110万円以下なら贈与税はかからず、申告も不要です。人数分だけ非課税になると勘違いすると、申告漏れにつながるので注意しましょう。
出典:令和8年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問28(IPA)
相続が開始した年の前年に被相続人から暦年課税による贈与により取得した財産は、その受贈者が相続または遺贈により財産を取得しなかった場合であっても、原則として、相続…
正解:誤り(×)
要点:生前贈与加算は相続で財産を取得した人だけ
×。相続開始前の贈与を相続財産に足し戻す「生前贈与加算」の対象になるのは、相続または遺贈によって財産を取得した人だけです。財産を一切もらわなかった人(相続人でない孫など)への生前贈与は、原則として加算されません。したがって設問のように「取得しなかった場合であっても課税対象」とはなりません。加算される期間は、2024年1月1日以後の贈与から段階的に3年から7年へ延長されます(延長された4年分は合計100万円まで控除)。誰が対象か、何年分か、の2点をセットで押さえます。
出典:令和6年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問20(IPA)解説で登場
西川さん(31歳)が当年中に贈与を受けた財産の価額と贈与者は以下のとおりである。西川さんの当年分の贈与税額として、正しいものはどれか。なお、記載のない事項につい…
正解:58万円
要点:贈与は1年分を合算して110万円控除。直系尊属は特例税率
贈与税(暦年課税)は、1年間に受け取った財産をすべて合計してから、受贈者1人につき基礎控除110万円を1回だけ引いて計算します。祖父370万円+祖母180万円=550万円、そこから110万円を引いて基礎控除後の課税価格は440万円。西川さんは31歳で18歳以上、祖父母は直系尊属なので、特例贈与財産の速算表(イ)を使います。400万円超600万円以下の欄は税率20%・控除額30万円なので、440万円×20%-30万円=88万円-30万円=58万円。よって選択肢2が正解です。
出典・参考
最終更新:2026-08-30/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。