解約返戻金とは?かいやくへんれいきん
解約返戻金とは、契約を途中でやめたときに契約者へ払い戻されるお金。将来の保険金支払いに備えて積み立てられている責任準備金から、解約控除などを差し引いて計算される。終身保険・養老保険では大きく、掛け捨ての定期保険や医療保険ではほとんど生じない。
FP3級を最短で暗記・合格する →解約返戻金の具体例は?
30歳から終身保険に入り、45歳で家計が苦しくなって解約すると、払込総額より少ない金額しか戻らないことが多い。一方、払込満了後まで持てば払込総額を超えることもある。「いつ解約するか」で結果が大きく変わるのがこの商品の性格。
解約返戻金は試験でどう引っ掛けられる?
加入から短期間での解約は元本割れするのが普通。「貯蓄型だからいつ解約しても損しない」は誤り。また、解約以外にも払済保険・延長保険・契約者貸付という「解約せずに乗り切る手段」がある点をセットで押さえる。
解約返戻金と関連する用語は?
解約返戻金が出た過去問は?
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和6年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問6(IPA)
払済保険とは、一般に、現在契約している生命保険の保険料の払込みを中止し、その時点での解約返戻金相当額を基に、元の契約の保険金額を変えずに一時払いの定期保険に変更…
正解:誤り(×)
要点:払済は金額が減り、延長は期間が減る
誤りです。払済保険は、保険料の払込みをやめて、その時点の解約返戻金をもとに、保険期間はそのままで保険金額を下げた保険(元と同じ種類か養老保険)へ変更する制度です。「保険金額を変えずに一時払いの定期保険にする」のは延長(定期)保険のほうで、こちらは金額が変わらない代わりに保障期間が短くなります。保険料は払えないが解約はしたくないときの2択として、払済=金額が減る、延長=期間が減る、と対で覚えます。
出典:令和6年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問8(IPA)解説で登場
出典:令和6年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問36(IPA)解説で登場
国内で事業を行う生命保険会社が破綻した場合、生命保険契約者保護機構による補償の対象となる保険契約については、高予定利率契約を除き、破綻時の( )の90%まで補償…
正解:責任準備金等
要点:生保破綻は責任準備金等の90%まで補償
生命保険会社が破綻しても契約が全部消えるわけではありません。生命保険契約者保護機構が引き継ぎ、高予定利率契約を除いて破綻時点の「責任準備金等」の90%まで補償されます。責任準備金とは、将来の保険金支払いに備えて保険会社が積み立てているお金のこと。払い込んだ保険料の90%でも、解約返戻金の90%でもない点が狙われます。また補償されるのは金額であって、予定利率が引き下げられるなど契約条件が不利に変わることはあります。
出典:令和7年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問16(IPA)解説で登場
所得税において、病気で入院したことにより医療保険の被保険者が受け取った入院給付金は、非課税である。
正解:正しい(〇)
要点:入院・手術などケガや病気の給付金は非課税
正解は〇。病気やケガで受け取る入院給付金・手術給付金・通院給付金、さらにがん診断給付金や高度障害保険金などは、原則として非課税です。これらは儲けではなく「損害の穴埋め」だという考え方によります。受取人が本人でも配偶者などでも非課税です。一方、満期保険金や解約返戻金は増えた分に税金がかかるので、同じ保険から出るお金でも扱いが違う点を混同しないようにします。
出典:令和8年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問6(IPA)解説で登場
生命保険の契約者は、契約者貸付制度を利用することにより、契約している生命保険の死亡保険金額を上限として、保険会社から貸付を受けることができる。
正解:誤り(×)
要点:契約者貸付の上限は解約返戻金の一定範囲内
×。契約者貸付制度で借りられるのは、解約返戻金(いま解約したら戻ってくるお金)の一定範囲内で、一般に7〜9割程度です。死亡保険金額が上限ではありません。死亡保険金は「亡くなったら支払う約束の額」であって、まだ保険会社に積み上がっているお金ではないからです。貸付には利息がつき、返さないまま利息が膨らんで解約返戻金を超えると契約が失効することもあります。急にお金が必要なとき、保険を解約せずに続けられるのが利点です。
出典・参考
最終更新:2026-08-30/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。