エンティティとは?えんてぃてぃ
エンティティとは、業務で管理したい対象を、データベース設計の上で1つのまとまりとして切り出したもの。日本語では実体という。「顧客」「商品」のように、それぞれが名称や単価といった属性を持ち、他のエンティティとの関連(リレーションシップ)で結ばれる。E-R図では四角形で表し、後の論理設計で1つの表になる。
最終更新:2026-10-09
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画面や帳票に並ぶ項目をそのまま表にすると、同じ顧客の住所が申込書にも請求書にも書かれ、片方だけ直したときに矛盾が起きる。そこで、項目ではなく「何を覚えておく対象なのか」を先に洗い出し、その単位に名前を付けることにした。DBMSを決める前の段階で、業務担当者と設計者が同じ対象を指しているかを確かめるための共通の単位である。
具体例
書籍を売る通販サイトを設計するなら、「会員」「書籍」「注文」「注文明細」をエンティティとして切り出す。会員は会員IDと氏名、書籍はISBNと価格を属性に持ち、PostgreSQLなどのDBMSでは、切り出した各エンティティがそのまま1つのテーブルになる。
試験での引っ掛け
エンティティと属性の取り違えが問われる。「顧客」はエンティティだが「顧客名」は属性であって、それだけで独立した管理対象にはならない。また、DFD(データフロー図:データの流れを表す図)に出てくる外部実体は、システムの外にあるデータの発生元(源泉)と行き先(吸収)を表す記号で、E-R図のエンティティとは別物である。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問26(IPA)
E-R図に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:管理の対象をエンティティ及びエンティティ間のリレーションシップとして表現する。
要点:E-R図は実体と実体間の関連でデータ構造を表す概念モデル
E-R図は、管理対象となる実体(エンティティ)と、実体どうしの関連(リレーションシップ)を図示して、対象業務のデータ構造を整理する記法である。特定のデータベース製品や実装方式に依存せず概念設計の段階で用いられる点が特徴。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問39(IPA)
JIS Q 27000:2014(情報セキュリティマネジメントシステム-用語)における真正性及び信頼性に対する定義a〜dの組みのうち,適切なものはどれか。 〔定…
正解:真正性:b, 信頼性:a
要点:真正性=名乗りどおり、信頼性=意図と結果が一貫
真正性は、利用者や機器などの主体が名乗ったとおりの存在であることを保証する特性である。信頼性は、意図した動作とその結果が食い違わず一貫していることを指す。可用性や機密性とは別の概念として区別して覚える。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問39(IPA)
JIS Q 27000:2014(情報セキュリティマネジメントシステム-用語)において、“エンティティは、それが主張するとおりのものであるという特性”と定義され…
正解:真正性
要点:真正性はエンティティが主張どおり本物であるという特性
真正性(authenticity)は、利用者やシステムなどのエンティティが、自ら主張するとおりの本人・本物であるという特性である。認証によって確保され、なりすましを防ぐことにつながる。
出典:令和7年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問11(IPA)
E-Rモデルにおけるエンティティの特徴はどれか。
正解:エンティティは,特性を表すための属性(アトリビュート)をもつ。
要点:エンティティは属性をもち、関係はリレーションシップ
E-Rモデルのエンティティは、管理対象となる実体や概念を表し、その性質を表す属性(アトリビュート)をもつ。エンティティは物理的な実体に限らず、注文や契約のような概念的なものも対象になる。1つのエンティティには複数のインスタンスが対応し、エンティティ間の関係はリレーションシップとして表現される。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 2. データベース設計 > (2) データベースの設計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。