データモデルとは?でーたもでる
データモデルとは、システムが扱う情報を、構造・関連・制約という決まった形式で表したもの。管理対象のまとまり(エンティティ。顧客・商品など)とその性質(属性)に分け、その間の関連まで含めて記述する。設計の進み具合によって概念・論理・物理の3段階に分かれ、関係モデルのように「データの表し方の枠組み」そのものを指して使うこともある。
最終更新:2026-10-09
この語が出る過去問を解く →背景
業務の話し言葉のままでは、同じ「顧客」が部署ごとに違う範囲を指していても気づけず、作り始めてから食い違いが出る。決まった記法で書き出せば、業務担当者・設計者・DBMSの三者が同じ構造を見て確認できる。段階を分けるのは、業務上の取り決めと実装の都合が1枚に混ざると、索引を1つ変えるだけでも業務の合意からやり直すことになるためである。
具体例
受注業務なら、「顧客」「受注」「商品」と関連をE-R図に描いたものが概念データモデル、それを表・列・主キー・外部キーへ落としたものが論理データモデル、MySQLやOracle Databaseの上で索引や格納領域まで決めたものが物理データモデルにあたる。
試験での引っ掛け
3段階の切れ目が問われる。特定のDBMSに依存しないのが概念、表・列・キーまで決めるのが論理、索引や格納領域が入ると物理である。正規化(データの重複をなくすように表を分けること)は論理段階の作業で、性能を狙ってあえて重複を戻す非正規化だけが物理段階の判断になる。この2つを逆に覚えないこと。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問26(IPA)
図のデータモデルを三つの表で実装する。このとき,“A社への売上50,000円を,2017年4月4日に現金勘定に計上した”ことを記録する“移動”表のa,bの適切な…
正解:a:510/b:借方
要点:資産の増加は借方、収益の発生は貸方に記録する
この取引は売上という収益が生じ、同額を現金という資産で受け取った場面です。複式簿記では資産の増加は借方、収益の発生は貸方に記録します。売上50,000円が貸方に既に記録されているので、対となる行は現金勘定を借方に計上したものになります。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問26(IPA)
UMLを用いて表した図のデータモデルのa,bに入れる多重度はどれか。 〔条件〕 (1)部門には1人以上の社員が所属する。 (2)社員はいずれか一つの部門に所属す…
正解:a: 1..*, b: 1..*
要点:必ず1件以上あるなら多重度の下限は0でなく1
部門から見ると、少なくとも1人は所属するので所属履歴は最低1件生じ、複数人・複数期間なら何件にもなるためaは1以上多数となる。社員から見ても必ずどこかの部門に所属するので履歴は最低1件あり、異動すれば増えるのでbも1以上多数になる。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問25(IPA)
UMLを用いて表した図の概念データモデルの解釈として、適切なものはどれか。
正解:従業員は、同時に複数の部署に所属してもよい。
要点:UMLの多重度は「相手側の端の数字」を自分から見た個数として読む
UMLの関連では、相手側の端に書かれた多重度が「1つのインスタンスが相手をいくつ持つか」を表す。この図では従業員から見た部署の数が1以上(1..*)なので、1人の従業員が複数の部署に所属することが許され、逆に所属先ゼロの従業員は存在できない。また部署から見た従業員の数は0以上(0..*)なので、所属者がいない部署は存在してよい。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問22(IPA)
UMLを用いて表した図の概念データモデルの解釈として、適切なものはどれか。
正解:従業員は、同時に複数の部署に所属してもよい。
要点:多重度は相手側の1インスタンスから見た対応数を表す
関連の多重度は、線の反対側にある一つのインスタンスから見て、こちら側がいくつ対応するかを表す。部署側が1以上多数となっているので、従業員1人は少なくとも一つ、場合によっては複数の部署に所属する。一方、従業員側が0以上多数なので、従業員が1人もいない部署は存在してよい。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 2. 設計 > (2) システム設計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。