WPA2とは?
WPA2とは、無線LAN(Wi-Fi)の通信を暗号化し、接続する端末を認証するためのセキュリティ規格。正式名称は Wi-Fi Protected Access 2 で、業界団体の Wi-Fi Alliance が策定した。暗号化には共通鍵暗号の代表的な方式である AES を使う方式(CCMP)を必須とし、家庭向けの「パーソナル」(全員が同じ事前共有のパスワードを使う)と、企業・大学向けの「エンタープライズ」(IEEE 802.1X で利用者ごとに認証サーバが本人確認する)の2つの使い方がある。
最終更新:2026-10-09
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初期の無線LANの暗号化方式 WEP は、鍵が短時間で解読できる欠陥が見つかり、電波の届く範囲にいれば通信を盗み見られる状態になった。応急策として WEP と同じ機器のまま使える WPA(暗号化に TKIP を使う)が出たが、根本対策として AES を必須にしたのが WPA2 である。電波は壁を越えて飛ぶので、ケーブルの LAN と違って「物理的に線をつながせない」守り方ができず、暗号化と認証を規格として決めておく必要があった。
具体例
大学の学内 Wi-Fi で広く使われている eduroam は、WPA2 のエンタープライズ方式で動く。学籍番号などの利用者 ID とパスワードを入力すると、IEEE 802.1X の仕組みで大学の認証サーバ(RADIUS サーバ:無線LANなどの利用者を一か所でまとめて認証するサーバ)が本人を確かめ、利用者ごとに別の暗号鍵が配られる。一方、家庭のバッファローや NEC の無線LANルーターの設定画面に出る「WPA2-PSK(AES)」は、パーソナル方式で全員が同じパスワードを使う設定を指す。
試験での引っ掛け
選択肢では、WAF(Web アプリケーションへの攻撃を HTTP の中身を見て遮断する仕組み)、SIEM(各種ログを集めて脅威を検知する仕組み)、UTM(複数のセキュリティ機能を1台にまとめた機器)と並べて出る。選択肢に WPA3 が無ければ、「AES を使う無線LANの暗号化規格」は WPA2 を指す(WPA3 も AES を使うので、AES だけで WPA2 とは決まらない)。また、WPA2 が守るのは端末とアクセスポイントの間の電波の区間だけで、その先のインターネット上の通信までは暗号化しない。ステルス機能(SSID を隠す)や MAC アドレスフィルタリングは暗号化ではない点も問われる。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問37(IPA)解説で登場
WPA3はどれか。
正解:無線LANのセキュリティ規格
要点:WPA3は無線LAN向けのセキュリティ規格でWPA2の後継
WPA3はWi-Fi Allianceが策定した無線LANの暗号化・認証に関するセキュリティ規格で、WPA2の後継に当たる。個人向けではSAEと呼ばれる鍵交換方式を採用し、簡単なパスワードでも辞書攻撃に強くなるよう改良されている。名称のWPAはWi-Fi Protected Accessの略で、対象はあくまで無線LAN区間の保護である。
出典:令和7年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問10(IPA)解説で登場
WAFの説明はどれか。
正解:Webサイトに対するアクセス内容を監視し,攻撃とみなされるパターンを検知したときに当該アクセスを遮断する。
要点:WAFはHTTPの中身を検査し攻撃を遮断する仕組み
WAFはWebアプリケーションへの通信内容を検査し、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなど攻撃とみなせるパターンを検知して遮断する仕組みである。ネットワーク層で通信を絞るファイアウォールとは異なり、HTTPの中身まで見る点が特徴になる。WPA2やSIEM、UTMとは目的が異なる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。