HTMLとは?えいちてぃーえむえる
HTML(HyperText Markup Language)は、Web ページの文書の構造を、<h1>(見出し)・<p>(段落)・<a>(他のページへのリンク)のような「タグ」で文章に印を付けて表すマークアップ言語。Web ブラウザは受け取った HTML を読んで画面に表示する。HTML が受け持つのは「どこが見出しで、どこがリンクか」という構造で、色や配置などの見た目は CSS、ボタンを押したときの動きなどは JavaScript が受け持つ。使えるタグはあらかじめ決まっており、利用者が独自のタグを定義できる XML とはこの点が違う。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
1989 年、スイスの研究所 CERN のティム・バーナーズ=リーは、研究者どうしが別々のコンピュータに置いた文書を参照し合えるよう、文書の中から別の文書へ直接飛べる仕組み(ハイパーテキスト)を提案した。どのコンピュータでも同じように表示できる共通の書き方として作られたのが HTML で、通信の決まりである HTTP、文書の場所を表す URL と組み合わせて World Wide Web になった。
具体例
ブラウザで Yahoo! JAPAN のトップページを開き、右クリックから「ページのソースを表示」を選ぶと、ニュースの見出しが <a href=…> のタグで囲まれ、リンク先の URL が書かれているのが見える。ネット通販で商品を検索したときの結果ページは、サーバ側のプログラムが検索のたびに HTML を組み立てて返している。
試験での引っ掛け
HTML は文書の構造を表す言語で、条件分岐や繰返しで処理を行うプログラム言語ではない。タグを自分で定義できるのは XML で、HTML ではない。また、入力された文字に含まれる < や > を表示用の文字に置き換えて HTML のタグとして働かないようにする「エスケープ処理」は、クロスサイトスクリプティング(他人のブラウザで悪意あるスクリプトを動かす攻撃)の対策であり、SQL インジェクションの対策ではない(基本情報技術者試験でこの対応を問う出題がある)。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問13(IPA)
3層クライアントサーバシステム構成で実現したWebシステムの特徴として,適切なものはどれか。
正解:業務処理はサーバ側で実行し,クライアントソフトはHTMLの記述に従って,その結果を画面に表示する。
要点:3層Webは処理をサーバ側に集約し、端末は表示のみ
3層構成はプレゼンテーション層・ファンクション(アプリケーション)層・データ層に分ける方式で、Webシステムでは業務処理をサーバ側のアプリケーション層で実行し、クライアントはブラウザでHTMLを解釈して結果を表示するだけになる。クライアントに業務処理を置かないため、配布や更新の手間が小さいのが利点である。
出典:平成28年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問24(IPA)
HTML文書の文字の大きさ,文字の色,行間などの視覚表現の情報を扱う標準仕様はどれか。
正解:CSS
要点:HTMLは構造、CSSは文字色や行間などの視覚表現を担当する
HTMLは文書の構造を記述する言語であり、見た目の指定は別の仕組みに切り離すのが標準的な考え方である。その見た目、すなわちフォントサイズや色、行間、余白、配置などのスタイルを記述するための標準仕様がCSS(Cascading Style Sheets)である。構造と表現を分離することで、同じHTMLに対してスタイルだけを差し替えられる。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問35(IPA)解説で登場
Webサーバにおいて、クライアントからの要求に応じてアプリケーションプログラムを実行して、その結果をWebブラウザに返すなどのインタラクティブなページを実現する…
正解:CGI
要点:CGIはWebサーバと外部プログラムを連携させる仕組み
CGI(Common Gateway Interface)は、Webサーバがクライアントの要求に応じて外部プログラムを起動し、その実行結果をHTMLとしてブラウザに返すための仕組みを定めた規約である。これにより静的なページだけでなく動的なページを提供できる。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問36(IPA)解説で登場
SQLインジェクション攻撃による被害を防ぐ方法はどれか。
正解:入力された文字が、データベースへの問合せや操作において、特別な意味をもつ文字として解釈されないようにする。
要点:SQL文の制御記号として解釈させないのが根本対策
SQLインジェクションは、入力値に含まれる引用符などの記号がSQL文の一部として解釈されてしまうことで起こる。対策は、入力された文字をSQLにとって特別な意味をもつ記号として扱わせないことであり、プレースホルダを使った問合せや適切なエスケープ処理がこれに当たる。HTMLタグの無害化はクロスサイトスクリプティング、上位ディレクトリ指定の拒否はディレクトリトラバーサルへの対策である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。