ビッグデータ活用とは?びっぐでーたかつよう
ビッグデータ活用とは、従来のデータベースや表計算ソフトでは扱いきれないほど大量で、種類が多く、次々に生まれるデータを集めて分析し、商品やサービスの改善、需要の予測、業務の判断に役立てることである。対象になるデータは、表の形に整った売上データだけでなく、SNSの書込み・センサーの記録・位置情報・画像のような、決まった形を持たない非構造化データを多く含む。試験では「どの事例がビッグデータ活用に当たるか」が問われ、登録済みの顧客表から連絡先を探すような、整ったデータを条件で引くだけの処理は該当しない。活用が進む段階として、過去の事実を確かめる段階から、原因を探る・将来を予測する・取るべき行動を決める段階へ進むという整理も出題される。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
スマホやセンサーの普及で、人や機械の動きが記録として大量に残るようになった。一方、従来のデータベースは表の形に整ったデータを前提にしており、量も形もばらばらのデータは保存も分析もできなかった。記憶装置が安くなり、多数のコンピュータで分担して処理する技術が広まったことで、捨てていたデータから価値を引き出せるようになった。
具体例
コマツは建設機械にGPSやセンサーを載せて稼働状況を集めるKOMTRAX(コムトラックス)を運用している。世界中の機械から届く位置・稼働時間・燃料の残量などのデータを分析し、部品の交換時期を前もって知らせたり、地域ごとの機械の動き具合から需要を読んだりしている。1台分の記録では分からない傾向が、大量に集めることで見えるようになる例である。
試験での引っ掛け
「データの量が多い」だけで判断しない。登録済みの顧客情報から連絡先を抜き出す、公表された財務諸表から売上を拾う、といった整ったデータの検索・集計は、量が多くても従来のデータベース利用であってビッグデータ活用の例にはならない。SNSの書込みのような非定型のデータを分析して商品改善につなげる、といった選択肢が正解になりやすい。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問63(IPA)
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問64(IPA)
ビッグデータの活用事例を、ビッグデータの分析結果のフィードバック先と反映タイミングで分類した場合、表中のdに該当する活用事例はどれか。
正解:会員登録をした来店客のスマートフォンから得られる位置データと、来店客の購買履歴データを基に、近くの売場にある推奨商品をスマートフォンに表示する。
要点:dは個々の顧客へ即時に結果を返す活用に当たる
dは、フィードバック先が顧客個々で、反映のタイミングが即時という区分である。来店客の現在位置という刻々変わるデータと、その人自身の購買履歴を結び付けて、その場で本人の端末に推奨を表示する事例がこれに当たる。個人向けでも翌月にクーポンを出すなら一定期間ごと、即時でも道路の混雑情報のように全員向けなら顧客全体の区分になる。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問29(IPA)
ビッグデータの活用例として,大量のデータから統計学的手法などを用いて新たな知識(傾向やパターン)を見つけ出すプロセスはどれか。
正解:データマイニング
要点:データマイニングは大量データから傾向・規則を掘り出す
データマイニングは、大量に蓄積されたデータへ統計解析や機械学習などの手法を適用し、人が気付いていなかった傾向や規則性を掘り起こすプロセスです。あくまで分析して知識を導く行為であり、データを蓄える器や、データを説明するデータそのものとは役割が異なります。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。