非構造化データとは?ひこうぞうかでーた
非構造化データとは、文章・画像・音声・動画のように、決まった項目(列)の構造をもたず、表の行と列にそのままでは収まらないデータ。SNS の書込み、商品レビューの本文、コールセンターの録音、防犯カメラの映像などが当たる。表の形に整った構造化データ、JSON や XML のようにタグや名前で区切られているが固定の表ではない半構造化データと並べて分類される。ビッグデータの「種類が多様」という性質の中心にあり、分析するにはテキストマイニングや画像認識で特徴を取り出し、構造化データへ加工する前処理が必要になる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
かつて企業が分析していたのは、売上伝票や顧客台帳のように最初から表に整えたデータだけだった。しかしスマートフォンと SNS が広がると、顧客の声は自由な文章や写真で大量に生まれるようになり、そこにこそ商品の評判や不満が詰まっていた。表に入らないからと捨てていたデータをどう扱うかが課題になり、構造化データと区別して呼ぶようになった。
具体例
Amazon の商品レビューでは、星の数(1〜5)は決まった形の数値なので構造化データ、レビュー本文は自由な文章なので非構造化データである。本文を単語に分け、「電池」「すぐ切れる」のような語が何件出てくるかを集計して表にすれば、構造化データとして並べ替えや比較ができる。過去問でも、ソーシャルメディアの口コミをこのように加工する事例が「非構造化データを構造化データに加工する処理」として問われている。
試験での引っ掛け
JSON・XML・CSV は非構造化データではない。CSV は構造化データ、JSON・XML は半構造化データとして扱われる。非構造化データは「分析できないデータ」ではなく、前処理をすれば分析できる。また、ビッグデータは蓄積済みの構造化データだけでなく、音声・画像などの非構造化データやアクセスログのように次々生まれるデータもそのまま扱うのが本来の姿で、「構造化データだけを標本抽出して分析する」選択肢は誤りとして出る。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問63(IPA)解説で登場
企業がマーケティング活動に活用するビッグデータの特徴に沿った取扱いとして、適切なものはどれか。
正解:蓄積した静的なデータだけでなく、Webサイトのアクセス履歴などリアルタイム性の高いデータも含めて処理の対象とする。
要点:ビッグデータは多様・大量・高速なデータをそのまま扱う
ビッグデータの特徴は、量が多いこと、種類が多様であること、発生や更新の速度が速いことにある。したがって蓄積済みの構造化データだけでなく、アクセスログのように次々発生するデータや、音声・画像のような非構造化データも含めて扱うのが本来の姿である。全数を扱えるのが利点なので、標本抽出に頼る必要も薄い。
出典:令和6年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問15(IPA)
ビッグデータ分析の前段階として、非構造化データを構造化データに加工する処理を記述している事例はどれか。
正解:ソーシャルメディアの口コミを機械学習によって単語ごとに分解し、要約を作り、分析可能なデータに加工し、関係データベースに保管する。
要点:文章など非定型データを分析可能な表形式に直すのが構造化
非構造化データとは、文章や画像のように決まった項目構造をもたないデータを指す。ソーシャルメディアの口コミという文章を機械学習で単語に分解し、分析可能な形に整えて関係データベースへ格納する処理は、まさに非構造化データを構造化データへ加工する例である。他は既に構造化されたデータへの加工や匿名化の話にとどまる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。