標本抽出とは?ひょうほんちゅうしゅつ
標本抽出とは、母集団(調べたい対象全体)から、調査に使う一部(標本)を選び出すこと。選び方には、全体からくじ引きのように選ぶ単純無作為抽出、性別や地域などのグループに分けてから各グループで選ぶ層別抽出、市区町村を選び、その中で世帯を選ぶように段階を重ねる多段抽出などがある。選び方の良し悪しが、標本から母集団を推し量ったときの正確さと偏りを左右する。
最終更新:2026-10-10
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全数調査は確実だが、対象が大きいと費用と時間がかかりすぎ、結果が出るころには状況が変わってしまう。一部だけを調べても全体の姿を正しく推し量れる選び方があれば、少ない手間で判断ができる。どう選べば偏らず、どれだけの数を選べば十分かを考える手順として、標本抽出の方法が整えられた。
具体例
総務省統計局の家計調査は、全国の世帯を全部調べるのではなく、市町村、調査する地区、世帯の順に段階を追って選ぶ方法(層化三段抽出)で標本を決めている。報道機関の内閣支持率の調査も、全有権者ではなく、無作為に選んだ電話番号にかけて得た一部の人の回答から全体の支持率を推し量っている。
試験での引っ掛け
標本の数を増やせば偏りもなくなる、と考えるのが誤り。数を増やすと偶然によるばらつき(精度の悪さ)は小さくなるが、選び方そのものの偏り(統計的バイアス)は消えない。協力してくれる人だけが集まるような選び方は、選択バイアス(選んだ集団が全体と違うことによるずれ)を生む。また、音声をデジタル化するときの「標本化(サンプリング)」は、時間を区切って値を取る別の用語である。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問63(IPA)解説で登場
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。