ビッグデータとは?びっぐでーた
ビッグデータは、量(Volume)が膨大で、種類(Variety)が多様で、発生・更新の速度(Velocity)が速いという3つのV(3V)で特徴づけられるデータの集まり。表の形に整った構造化データだけでなく、文章・画像・音声・センサの記録のような、決まった形を持たない非構造化データを多く含む。従来の関係データベースと決まった処理の流れでは扱いきれないため、NoSQL(表の形にしばられないデータベース)や Hadoop のような分散処理の仕組みで蓄積・分析する。試験では、3Vの特徴と、企業がビッグデータを活用している事例の見分けが問われる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
スマートフォン、SNS、センサ付きの機器が広まり、人や機械の行動が刻々と記録されるようになった。従来は集計しやすい売上の表などだけを分析していたが、それ以外の膨大で雑多なデータにも、需要の予測や故障の兆しといった価値のある情報が含まれていると分かってきた。既存の仕組みでは処理しきれない規模と種類のデータをまとめて呼ぶ言葉として広まった。
具体例
Google マップの「混雑する時間帯」は、多数の利用者のスマートフォンの位置情報(量が膨大で、刻々と更新される)を集計して、店や駅が何時ごろ混むかを表示している。アンケートの集計ではなく、日々発生し続ける大量の記録をそのまま分析に使う点がビッグデータの活用にあたる。
試験での引っ掛け
「量が多いデータ」だけがビッグデータではない。種類の多様さ(非構造化データを含む)と発生の速さも特徴に入る。蓄積済みの定型データだけを月に一度集計する、といった選択肢はビッグデータの特徴に沿っていない(fe-2019a-am-63 の問い方)。また、活用には段階があり、過去の事実を確かめる段階から、原因の分析、将来の予測、取るべき行動の決定へと進む分類が出る(fe-2018h-am-63)。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問63(IPA)
ビッグデータを企業が活用している事例はどれか。
正解:多種多様なソーシャルメディアの大量な書込みを分析し、商品の改善を行う。
要点:ビッグデータ活用は多様で大量の非定型データの分析にある
ビッグデータは、量が膨大で、形式が多様(非構造化データを含む)、かつ発生・更新が速い、という性質をもつデータ群を指す。ソーシャルメディアの大量の書込みという定型でないテキストを分析し、商品改善へつなげる例がこれに該当する。既存の構造化データを条件検索するだけの処理は、通常のデータベース利用にすぎない。
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問63(IPA)
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問63(IPA)
企業がマーケティング活動に活用するビッグデータの特徴に沿った取扱いとして、適切なものはどれか。
正解:蓄積した静的なデータだけでなく、Webサイトのアクセス履歴などリアルタイム性の高いデータも含めて処理の対象とする。
要点:ビッグデータは多様・大量・高速なデータをそのまま扱う
ビッグデータの特徴は、量が多いこと、種類が多様であること、発生や更新の速度が速いことにある。したがって蓄積済みの構造化データだけでなく、アクセスログのように次々発生するデータや、音声・画像のような非構造化データも含めて扱うのが本来の姿である。全数を扱えるのが利点なので、標本抽出に頼る必要も薄い。
出典:平成31年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問64(IPA)
ビッグデータの活用事例を、ビッグデータの分析結果のフィードバック先と反映タイミングで分類した場合、表中のdに該当する活用事例はどれか。
正解:会員登録をした来店客のスマートフォンから得られる位置データと、来店客の購買履歴データを基に、近くの売場にある推奨商品をスマートフォンに表示する。
要点:dは個々の顧客へ即時に結果を返す活用に当たる
dは、フィードバック先が顧客個々で、反映のタイミングが即時という区分である。来店客の現在位置という刻々変わるデータと、その人自身の購買履歴を結び付けて、その場で本人の端末に推奨を表示する事例がこれに当たる。個人向けでも翌月にクーポンを出すなら一定期間ごと、即時でも道路の混雑情報のように全員向けなら顧客全体の区分になる。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問29(IPA)
ビッグデータの活用例として,大量のデータから統計学的手法などを用いて新たな知識(傾向やパターン)を見つけ出すプロセスはどれか。
正解:データマイニング
要点:データマイニングは大量データから傾向・規則を掘り出す
データマイニングは、大量に蓄積されたデータへ統計解析や機械学習などの手法を適用し、人が気付いていなかった傾向や規則性を掘り起こすプロセスです。あくまで分析して知識を導く行為であり、データを蓄える器や、データを説明するデータそのものとは役割が異なります。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。