アウトソーシングとは?あうとそーしんぐ
アウトソーシングは、自社の業務や情報システムの開発・運用の一部を、外部の専門の会社に契約で任せること。得意な会社に任せて品質と効率を上げ、社内の人と資金を自社の強みとなる中核の業務に集中させる狙いがある。任せる範囲によって、サーバの運用だけを任せるもの(ホスティングサービスなど)から、業務の流れごと丸ごと任せる BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)まである。試験では、任せた後の品質を SLA(サービスレベル合意書:提供するサービスの水準を数値で約束する取り決め)で測って管理することや、委託先を選び監督する責任は委託元に残ることが問われる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
情報システムや事務の仕事を全部自社で抱えると、専門の人材を育てて維持する負担が重く、本来の事業に人を回せなかった。その仕事を専門に引き受ける会社が育ち、外の力を買って自社は得意な分野に集中するという考え方が広がった。
具体例
トランスコスモスは、企業のお客さま窓口(コールセンター)の運営を受託する事業を柱の一つにしている。ネット通販の会社が問い合わせ窓口を同社のような専門会社に任せれば、オペレーターの採用や教育を自社で抱えずに済み、社員を商品の企画や販売に集中させられる。
試験での引っ掛け
「任せたのだから、情報漏えいなどの責任も委託先に移る」という選択肢は誤り。個人情報保護法でも委託元は委託先を監督する義務を負う。品質低下への対策は「契約で終わり」ではなく、SLA で測れる目標を決めて継続的に報告・評価させること。また、委託先の作業者に発注者が直接指示できるのは労働者派遣の場合だけで、アウトソーシング(請負・準委任)では指揮命令しない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問62(IPA)
ITサービスをアウトソーシングする際の,システム保守品質・運用品質の低下リスクへの対応策はどれか。
正解:サービス品質を示す指標を用い,目標とする品質のレベルを委託先と取り決めた上で,サービス品質の改善活動を進めていく。
要点:品質低下リスクは品質指標と目標水準の合意で管理する
アウトソーシングで品質が下がるリスクへの対策は、品質を測れる形にして継続的に管理することです。可用性や応答時間などのサービス品質指標を定め、目標水準を委託先と合意(SLA)した上で、実績を評価しながら改善活動を回します。費用の透明化や自社人材の確保は、コスト管理や依存低減の対策であり、品質低下そのものへの直接的な手当てにはなりません。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問62(IPA)解説で登場
BPOを説明したものはどれか。
正解:自社の管理部門やコールセンタなど特定部門の業務プロセス全般を,業務システムの運用などと一体として外部の専門業者に委託することである。
要点:BPOは特定業務のプロセス全般を外部に一括委託する
BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)は、経理・人事・コールセンタといった特定業務のプロセス全体を、それを支える情報システムの運用も含めて外部の専門業者に一括して委託する形態である。単なる要員の補充ではなく、業務の遂行そのものを任せる点が特徴である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。