伝送効率とは?でんそうこうりつ
伝送効率とは、回線の公称速度のうち、実際に有効なデータを運べる割合。ヘッダ・スタッフビット・調停・再送などのオーバヘッドの分だけ100%を下回る。転送時間を求める問題では、まず「回線速度×伝送効率」で実効速度を出し、次にデータ量をその実効速度で割る。ビットとバイトの換算を同じ式の中で処理する必要がある。
最終更新:2026-10-06
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回線の速度表示は物理層が1秒間に送れるビット数であって、そこに載る利用者データの量ではない。プロトコルは必ず宛先・誤り検出・同期のためのビットを足すので、公称値のまま所要時間を見積もると必ず短く出る。伝送効率は、この差を1つの係数にまとめて設計計算に持ち込むための量である。
具体例
CAN 2.0Aの標準フレームは、データ8バイト(64ビット)を運ぶのに識別子・制御・CRC・ACKとビットスタッフを含めて110〜130ビット程度を費やすため、500kbpsのバスでも有効データの実効速度は半分程度にとどまる。100Mbpsの回線で効率80%なら実効80Mbps、40Mバイト=320Mビットの転送に4秒、という計算も同じ手順で解く。
試験での引っ掛け
効率を掛け忘れる、あるいは割ってしまう誤りが定番。割ると所要時間が短く出るので、答えが直感より速くなったら向きを疑う。バイト表記のデータ量を8倍してビットに直す換算と同時に問われるため、「単位換算→効率を掛ける→割る」の順序を固定しておく。
関連用語
出た過去問
出典:令和7年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
端末から400バイトの電文を送信し、ホストコンピュータが600バイトの電文を返信するトランザクション処理システムがある。回線速度を1×10^6ビット/秒、回線の…
正解:50
要点:実効速度は回線速度×伝送効率で計算する
送信400バイトと返信600バイトで合計1,000バイト=8,000ビットを伝送する。伝送効率80%を考慮した実効速度は1×10^6×0.8=80万ビット/秒なので、伝送に要する時間は8,000÷800,000=0.01秒=10ミリ秒である。これにホストの処理時間40ミリ秒を加えると50ミリ秒となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。