TPMとは?てぃーぴーえむ
TPM(Trusted Platform Module)は、鍵の生成・保管と起動時の構成測定を専用ハードウェアで担う耐タンパチップの規格。鍵はチップ外へ取り出せない形で扱い、各段のブートコードのハッシュをPCRへ積み上げた値が期待どおりのときだけ鍵を解放する封印(sealing)によって、機器の状態そのものを鍵の使用条件にできる。
最終更新:2026-10-06
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量産される組込み機器は、攻撃者の手元に現物がある前提で守らなければならない。MCU内蔵フラッシュに鍵を平文で置けば、JTAGやSWDを塞いでも、外付けフラッシュの吸い出しや故障解析装置で読まれる余地が残る。そこで鍵を汎用MCUの外へ追い出し、演算をチップ内で完結させて外に出さない部品が要る、という発想で生まれたのがTPM。es では、UNECE WP.29 R155やIEC 62443のように機器の完全性の証明を求める規格が増えたため、セキュアブートの設計判断とセットで問われる。
具体例
Infineon TechnologiesのOPTIGA TPM SLB 9670はSPIで接続する外付けTPM 2.0で、ブートROM→ブートローダ→カーネルの順にハッシュをPCRへ拡張していき、その並びが一致したときだけ格納した鍵を解放する。改ざんされたファームウェアで起動するとPCRの値がずれ、暗号化した設定領域を復号できないまま止まる。
試験での引っ掛け
TPMは鍵を守り測定値を記録する部品であって、載せただけで安全になる装置ではない。測定値を見て起動を止めるかどうかを決めるのはブートローダ側の実装であり、TPM自身は判断しない。AESのスループットを稼ぐ暗号アクセラレータでもないので、通信路の暗号化はSoC内蔵の暗号エンジンで別に見積もる。論述では「鍵と測定値の保護はTPM、起動可否の判定はブートローダ」と役割を切り分けて言い切る。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。