脅威モデリングとは?きょういもでりんぐ
脅威モデリングとは、構成要素とデータの流れ、そして信頼境界を図に起こし、どこにどんな攻撃が成立しうるかを設計段階で列挙する作業。STRIDEのような分類の枠組みを当てて漏れを減らし、脅威ごとに対策・受容・移転の判断と優先順位を記録に残す。実装後の検査ではなく、構造の穴を作り込む前に潰すのが目的。
最終更新:2026-10-06
エンベデッドSPを最短で暗記・合格する →背景
攻撃を実装後の試験で見つける進め方では、判明した時点で基板もプロトコルも凍結済みで、直せる手が残っていない。鍵の置き場所、デバッグ端子の扱い、更新イメージの署名検証の有無といった論点は、どれも構造を決める段階でしか変えられない。だからこそ入口で、資産と境界を先に描いてから脅威を数え上げる手順が要る。IEC 62443やISO/SAE 21434も、この分析を開発プロセスの一工程として要求している。
具体例
機器とクラウドの通信、UARTのデバッグ端子、着脱できるSDカード、JTAG——この四つを信頼境界としてデータフロー図に描き、なりすまし・改ざん・情報漏えい・サービス妨害・権限昇格の観点で脅威を挙げる。JTAGは量産時にヒューズで恒久的に閉じる、SDカードの内容は署名を検証してから読む、と対策を割り当てて記録に残す。
試験での引っ掛け
設計段階の作業であって、実装後のペネトレーションテストや脆弱性診断とは実施時期も目的も違う。FMEAやFTAとは進め方が似ているが、あちらの前提が偶発故障であるのに対し、脅威モデリングは意図を持つ攻撃者を前提に置くため、発生確率で軽く扱うという判断が成り立たない。列挙で終わらせず、受容したものも理由つきで残すところまでが要件。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。