STAMP/STPAとは?すたんぷ/えすてぃーぴーえー
STAMP/STPAとは、安全を「安全制約が制御によって守られている状態」と定義し直し、その制御の欠陥から事故を説明する枠組み。STAMPが事故モデル、STPAがそれに基づく危険源解析手法にあたり、STPAでは制御構造図を描いたうえで、与えられない・不適切・早すぎる/遅すぎる・継続時間が不適切という4類型で危険な制御動作を特定する。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
部品単体の信頼性が上がり、制御の主役がソフトウェアへ移ると、事故の原因を「どの部品が壊れたか」では説明できなくなった。個々の要素は仕様どおり動いているのに、要素間の前提のずれや役割分担の曖昧さが危険を生む。そこで対象を故障の連鎖ではなく制御のループとして捉え直し、安全を「安全制約が守られている状態」と定義し直したのがこの枠組みである。
具体例
MITのナンシー・レブソン教授が提唱し、日本ではIPAが『はじめてのSTAMP/STPA』として実践ガイドを公開している。運転支援システムと運転者のように、どちらも仕様どおり動いていながら役割の受け渡しが曖昧なために危険が生じる場面を、制御構造図の上で扱える。
試験での引っ掛け
部品故障を起点とするFMEAやFTAでは拾えない、相互作用に由来する危険を対象にする点が要諦。裏を返せば、部品単体の故障率や信頼度計算をこの手法が置き換えるわけではなく、併用するものである。STAMPが事故モデル、STPAがそれに基づく解析手法という役割の違いも取り違えやすい。
関連用語
出た過去問
出典:令和7年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)
あるIoTのシステムで発生した事故の原因は、システムの構成要素である機器の故障ではなく、複数の構成要素間の想定されていない相互作用であると判明した。再発防止策の…
正解:STAMP/STPA
要点:STAMP/STPAは要素間の相互作用から危険状態を解析
STAMP/STPAは、事故を個々の部品の故障ではなく、システムを構成する要素間の制御と相互作用が不適切であることから生じるものと捉える考え方に基づく解析手法である。制御構造を描き、どの制御動作が欠けたり過剰だったり誤ったタイミングで行われたりすると危険な状態になるかを分析するため、要素間の相互作用に起因する事故の分析に適する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。