イベント管理(ITIL)とは?いべんとかんり
イベント管理(ITIL)とは、監視で検知した状態変化(イベント)を意味づけて分類し、記録だけで済ませるか、自動対処へ回すか、インシデントとして起票するかを判断する活動。正常・警告・例外に振り分け、しきい値と対処をあらかじめ決めておくことで、人がすべての通知を目視する運用を避ける。
最終更新:2026-10-06
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監視項目を増やすほど通知は増えるが、人が読める量には上限がある。全部を見ようとすれば見落としが出て、しきい値を緩めれば重大な兆候を逃す——この板挟みを解くために、通知の量を減らすのではなく、通知を分類して機械に一次判断させる層を置いたのがイベント管理である。応用情報では、イベント・インシデント・問題という3段の切り分けとして問われる。
具体例
ディスク使用率が80%で警告イベント、90%で例外イベントと定め、警告では不要ログの自動削除を走らせ、例外ではインシデントを自動起票して当番へ通知する。ZabbixやDatadogのような監視基盤は、このしきい値と対処の対応づけを設定として持たせる作りになっている。
試験での引っ掛け
イベントは必ずしも障害ではない。バッチの正常終了通知もイベントであり、これをすべてインシデントにすると本当の障害が埋もれる。インシデントは「サービスの計画外の中断または品質低下」、問題はその根本原因であり、3者は段階が異なる。監視項目を増やすことより雑音を減らす分類設計が要点。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問55(IPA)
図は,ITIL 2011 editionのサービスライフサイクルの各段階の説明と流れである。a〜dの段階名の適切な組合せはどれか。
正解:a=サービスストラテジ,b=サービスデザイン,c=サービストランジション,d=サービスオペレーション
要点:ITILはストラテジ→デザイン→トランジション→オペレーションの順。
ITILのサービスライフサイクルは、全体戦略を定めるサービスストラテジに始まり、事業要件を踏まえてサービスを設計するサービスデザイン、設計されたサービスを検証して本番環境に移行するサービストランジション、日々の提供とサポートを行うサービスオペレーションと続く。これらを継続的サービス改善が全体にわたって支える構造になっている。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問57(IPA)
ITIL 2011 editionに示されるサービスデスク組織の構造とその特徴のうち,“フォロー・ザ・サン”の説明として,最も適切なものはどれか。
正解:時差がある分散拠点にサービスデスクを配置し,各サービスデスクが連携してサービスを提供することによって,24時間対応のサービスが提供できる。
要点:フォロー・ザ・サンは時差拠点の連携で24時間対応を実現する。
フォロー・ザ・サンは、時差のある複数の拠点にサービスデスクを置き、各拠点が自分の昼の時間帯を担当してバトンをつなぐ運用形態である。どの拠点でも夜勤を組まずに、全体として24時間365日の対応を実現できる。太陽を追いかけるように担当が移っていくことから、この名で呼ばれる。
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問55(IPA)
ITIL 2011 editionによれば、サービス・パッケージの説明として、適切なものはどれか。
正解:コアサービス、実現サービス及び強化サービスの組合せで構成された、特定の種類の顧客ニーズへのソリューションを提供する複数のサービスの集まりである。
要点:サービス・パッケージはコア・実現・強化の組合せで顧客ニーズに応える
サービス・パッケージは、コアサービス(基本的な成果)に、それを利用可能にする実現サービスと、魅力を高める強化サービスを組み合わせ、特定の顧客ニーズに対する解決策として提供する単位です。個々のサービスではなく、組合せで価値を届ける考え方を表します。
出典・参考
公式シラバスの7 システム戦略 > 1. 情報システム戦略 > (5) フレームワークに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。