ACID特性とは?アシッドとくせい
ACID特性とは、トランザクションが満たすべき4つの性質。原子性は全部実行か全部取消しかのどちらかになること、一貫性は実行の前後で整合性制約が保たれること、独立性は同時実行しても互いの途中経過が見えないこと、永続性はコミット後の結果が障害後も失われないことを指す。
最終更新:2026-10-06
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口座間の振込のように複数の更新がそろって初めて意味を持つ処理では、途中で落ちた状態が残ること自体が損害になる。しかも同時に何百もの処理が走り、いつ電源が落ちるかも分からない。この面倒を個々のアプリケーションが見るのは現実的でないため、「まとまり」として扱う単位を決め、その単位が満たすべき保証をDBMS側の責務として4つに整理したのがACIDである。
具体例
振込では出金と入金の両方が成立するか、どちらも起きないかのいずれかになる(原子性)。コミット後の結果はログとバックアップによって障害後も残る(永続性)。独立性の水準はSQLでREAD COMMITTEDやSERIALIZABLEとして選べ、水準を下げると性能は上がる代わりにダーティリードなどの異常を許すことになる。
試験での引っ掛け
4つの名前と内容の対応、とりわけ一貫性と独立性の取り違えが定番。一貫性は制約に反する状態を残さないこと、独立性は同時実行の途中経過を他から見せないことで、指す対象が違う。独立性は分離レベルの設定で意図的に緩められる唯一の性質でもある。分散環境でこれと可用性が両立しにくいことを示したのがCAP定理である。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問30(IPA)
トランザクションのACID特性のうち、一貫性(consistency)の説明はどれか。
正解:整合性の取れたデータベースに対して、トランザクション実行後も整合性が取れている性質である。
要点:一貫性はトランザクション前後でDBの整合性が保たれる性質
ACID特性の一貫性(consistency)とは、トランザクション実行前に整合性が保たれていたデータベースは、実行後も定義された制約を満たした整合状態にあるという性質である。トランザクションの途中で一時的に制約を破っても、完了時点では必ず整合が取れていることを保証する。
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問30(IPA)
トランザクションのACID特性のうち、耐久性(durability)に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:正常に終了したトランザクションの更新結果は、障害が発生してもデータベースから消失しないこと
要点:耐久性はコミット済みの更新が障害後も残ること
耐久性(durability)は、コミットが完了したトランザクションの結果が、その後に障害が起きても失われないという性質である。ログの先書きやコミット時の確実な書き込みによって、再起動後もロールフォワードで結果を復元できることが保証される。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問30(IPA)
ACID特性の四つの性質に含まれないものはどれか。
正解:可用性
要点:ACIDは原子性・一貫性・独立性・耐久性の4つ
トランザクションのACID特性は、原子性(Atomicity)、一貫性(Consistency)、独立性・隔離性(Isolation)、耐久性(Durability)の4つです。可用性はシステムが継続して利用できる度合いを表す信頼性の指標で、ACID特性には含まれません。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. データベース方式 > (2) データベース管理システムに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。