要件定義(機能要件・非機能要件)とは?ようけんていぎ
要件定義(機能要件・非機能要件)とは、何を作るべきかを利害関係者との合意として確定させる工程で、ニーズと制約を漏れなく識別することが中心の作業になる。合意の対象は二種類あり、業務処理として何ができるかを定めるのが機能要件、可用性・性能・拡張性・運用保守性・移行性・セキュリティ・システム環境など、どの水準で動くかを定めるのが非機能要件。
最終更新:2026-10-06
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機能は利用部門が言葉にできるが、「何秒で返るか」「年に何時間止まってよいか」は誰も言い出さないまま設計が進む。その結果、稼働後に性能不足や運用の破綻が表面化し、作り直しの費用が発注者に返ってくる。観点を並べた道具が用意されているのは、この落としやすさを潰すため。ST試験では合意の証跡としての側面が問われる。
具体例
「請求書を発行する」は機能要件、「月末の3時間で10万件を処理し、年間の停止時間は4時間以内」は非機能要件。IPAの「非機能要求グレード」は観点を項目として並べ、発注者とベンダが水準を合意するための表として使われている。
試験での引っ掛け
非機能要件は品質の話に見えて、実際は構成と費用を左右する(可用性99.9%と99.99%では冗長構成も金額も変わる)。要件の識別では制約条件と、障害時・繁忙期の運用シナリオまで洗い出す。非機能の合意漏れは後工程の重大な手戻りになる。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
利用者要件のうち、非機能要件項目はどれか。
正解:システム基盤に関わる可用性、性能、拡張性、運用性、保守性、移行性などの項目
要点:非機能要件は可用性や性能など品質・基盤に関する要件
非機能要件は、システムが何をするかではなく、どの程度の品質で動くかを定める要件である。可用性、性能・拡張性、運用・保守性、移行性、セキュリティ、システム環境などが該当し、システム基盤に関わるこれらの項目が非機能要件項目に当たる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。