モデル取引・契約書とは?
モデル取引・契約書とは、情報システムの開発・運用委託において、工程ごとの役割分担と契約類型、責任範囲、変更管理の手続などを示した契約のひな型。多段階契約を前提とし、発注者・受注者間の責任の曖昧さに起因する紛争を防ぐことを目的とする。アジャイル開発向けの版も整備されている。
ITストラテジスト試験の過去問では2回出題されています(2022年度〜2024年度)。
もでるとりひき・けいやくしょ
モデル取引・契約書の意味
情報システムの開発・運用委託において、工程ごとの役割分担と契約類型、責任範囲、変更管理の手続などを示した契約のひな型。多段階契約を前提とし、発注者・受注者間の責任の曖昧さに起因する紛争を防ぐことを目的とする。アジャイル開発向けの版も整備されている。
モデル取引・契約書の具体例
要件定義は準委任、設計・製造は請負、と工程ごとに契約を分けたうえで、仕様変更時の手続と費用の扱いを契約書に定めておく。
モデル取引・契約書は試験でどう引っ掛けられる?
あくまでひな型(参考)であって、法令でも強制力のある約款でもない。工程ごとに契約類型を分ける多段階契約が前提で、要件定義は準委任、設計・製造は請負が基本形。全工程を一括請負にすることを推奨した文書ではない。共通フレームは開発の作業項目と用語をそろえる物差しで、契約のひな型ではない。
モデル取引・契約書と関連する用語
モデル取引・契約書が出た過去問
ベンダX社に対して、表に示すように要件定義フェーズから運用テストフェーズまでを委託したい。X社との契約に当たって、“情報システム・モデル取引・契約書<第二版>”…
正解:a, d
要点:要件定義と運用テストは発注者主体のため準委任型が適切
情報システム・モデル取引・契約書では、成果物を確定しにくく発注者側の主体的な関与が欠かせないフェーズを準委任型としている。要件定義は発注者が主体となって業務要件を固める工程、運用テストは発注者が自らの業務で使えるかを確認する工程であり、いずれも準委任型が適切とされる。
出典:令和4年度 春期 ITストラテジスト試験 am2 問5(IPA)“情報システム・モデル取引・契約書<第二版>”によれば,ウォーターフォールモデルによるシステム開発において,ユーザー(取得者)とベンダー(供給者)間で請負型の契…
正解:システム内部設計フェーズからシステム結合フェーズまで
要点:請負型の基本は内部設計からシステム結合までの工程
モデル取引・契約書では、成果物の仕様が固まっていて完成責任を負わせやすい工程を請負型、仕様が流動的で協働作業となる工程を準委任型とすることを基本としている。要件定義や受入・導入支援はユーザー主体の作業が多く準委任型が基本であり、仕様が確定した内部設計からシステム結合までが請負型の中心となる。
出典:令和6年度 春期 ITストラテジスト試験 am2 問5(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。