フィンテック・組み込み型金融・レグテックとは?ふぃんてっく・くみこみがたきんゆう・れぐてっく
フィンテックは金融とITの融合で生まれた新しい金融サービスの総称。そのうち組み込み型金融(エンベデッドファイナンス)は、非金融企業が自社サービスの中に決済・融資・保険などの金融機能を裏側で取り込み、利用者に金融事業者を意識させない形態を指す。レグテックは、本人確認・取引モニタリング・規制報告といった法規制対応業務をITで効率化・高度化する取組みをいう。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
金融サービスは免許と勘定系システムを持つ事業者だけが提供できる時代が長く、顧客との接点を持つ他業種は決済や与信を外へ渡すしかなかった。API公開を促す制度整備とクラウドの普及で金融機能を部品として調達できるようになり、事業会社が自社の購買体験の中に金融を組み込めるようになった。同時にマネーロンダリング対策などの規制対応コストは増え続けており、それをITで担うレグテックが対になって伸びている。
具体例
ECサイトの購入画面で選べる後払い・分割払いは、事業者の画面内で与信と実行まで完結する組み込み型金融で、ネットプロテクションズやPaidyがその機能を提供している。一方、銀行がAIで疑わしい取引を自動検知する仕組みや、freeeが電子帳簿保存法の要件を満たす形で記録を残す仕組みはレグテックにあたる。
試験での引っ掛け
「規制対応業務の効率化」がレグテック、「非金融企業が自社サービスに金融機能を内包」が組み込み型金融。BaaS(Banking as a Service)は銀行機能をAPIで貸し出す提供者側の呼び名で、組み込む側から見た組み込み型金融とは主語が逆になる。
関連用語
出た過去問
出典:令和4年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
金融業界で生まれた考え方で、主に被規制事業者が各種規制に正しく対応できているかどうかをチェックする業務などを、最新ITを駆使して効率化する取組はどれか。
正解:レグテック
要点:レグテックは規制対応業務をITで効率化する金融発の取組
レグテック(RegTech)は、Regulation(規制)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、金融機関などの被規制事業者が法規制を遵守できているかを確認・報告する業務を、AIやビッグデータ解析といった最新技術で効率化・高度化する取組を指す。金融規制の強化で膨らんだコンプライアンス業務の負担軽減が背景にある。
出典:令和6年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
金融業界で生まれた考え方で,主に被規制事業者が各種規制に正しく対応できているかどうかをチェックする業務などを,最新ITを駆使して効率化する取組はどれか。
正解:レグテック
要点:レグテックは規制対応業務をITで効率化する取組
レグテック(RegTech)はRegulation(規制)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、金融業界で生まれた考え方。AIやビッグデータ解析などを活用し、規制対応やコンプライアンスチェック、報告業務といった負荷の高い業務を効率化・自動化する取組を指す。
出典:令和6年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
組み込み型金融(Embedded Finance)の事例はどれか。
正解:非金融事業者である百貨店が自社のインターネット販売サイトで,顧客が意識することなくクレジットカード会社のサービスに接続して,あらかじめクレジットカード情報を登録した顧客が購入した商品の代金決済を行う。
要点:組み込み型金融は非金融企業が金融機能を裏側で内包する形態
組み込み型金融は、非金融事業者が自社のサービスの中に金融機能を埋め込み、利用者が金融事業者を意識せずに決済や融資、保険を利用できるようにする形態をいう。小売事業者の販売サイトの中で、外部のカード会社の決済機能が裏側で呼び出されて完結する例がこれに当たる。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの8 経営戦略 > 3. e-ビジネス > (1) EC(Electronic Commerce:電子商取引)に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。