フリーミアムとは?ふりーみあむ
フリーミアムとは、基本機能を無料で開放して利用者を大量に集め、容量や高度な機能、サポートを求める一部の利用者だけが有料に移ることで全体の収益を作る事業モデル。複製と配信の追加費用がほぼゼロというデジタル財の性質があってはじめて成り立ち、有料に移る比率が損益をそのまま決める。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
物理的な商品では一個配るたびに原価がかかるため、無料で配れば配るほど損が膨らむ。ソフトウェアやオンラインサービスでは追加の一人にかかる費用が限りなく小さいので、まず母数を集めてから一部を有料化するという順序が成立するようになった。裏を返すと、宣伝費を前払いして後から回収する構造なので、資金繰りと転換率の見通しが経営判断の中心になる。
具体例
Slackやドロップボックスのように、人数や容量の上限まで無料で使わせ、業務で手放せなくなった組織が有料契約に移る形が典型である。無料利用者百万人のうち三パーセントが月千円の契約に移れば月三千万円で、無料層にかかる費用は原価ではなく宣伝費として管理する。
試験での引っ掛け
期間を区切った体験版と違い、無料のまま使い続けられる点が定義の要である。無料層にもサーバ費と問い合わせ対応の費用が現実に発生するため、転換率が一、二ポイント動くだけで損益が反転する。無料の範囲を絞りすぎると母数が集まらず、広げすぎると転換しないという綱引きになる。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問17(IPA)
フリーミアムの特徴はどれか。
正解:有料と無料の境界が明確になっていて,高度な機能や充実した内容など有料のサービスの優位性がはっきりしている。
要点:フリーミアムは無料で集客し有料版の明確な優位性で収益化する
フリーミアムは、基本的な機能や内容を無料で開放して多くの利用者を集め、その一部に高度な機能や付加価値のあるサービスを有料で提供して収益を得るモデルである。成立の鍵は、無料部分と有料部分の境界が明確で、有料にする価値がはっきり感じられることにある。加えて利用者1人当たりの追加コストが極めて小さいデジタルサービスに向く。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの8 経営戦略 > 3. e-ビジネス > (1) EC(Electronic Commerce:電子商取引)に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。