QFD(品質機能展開)・VE(バリューエンジニアリング)とは?きゅーえふでぃー・ぶいいー
QFDは顧客が言葉で語る要求品質を、製品やサービスの技術特性(設計品質)へ表の形で順に変換していく手法。VEは価値を「機能÷コスト」と定義し、機能を落とさずコストを下げる、あるいは同じコストで機能を上げることで価値を高める改善手法で、企画・設計の段階から適用する。どちらも作った後の検査ではなく、企画段階で作り込むための道具である点が共通する。
最終更新:2026-10-06
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顧客の「使いやすくしてほしい」という言葉は、そのままでは設計指示にならない。翻訳を担当者の経験に委ねると、部門をまたいだ時点で要求の重みが入れ替わり、最終的な仕様に顧客の優先順位が残らない。要求と技術特性を表で突き合わせ、対応の強さを明示する手続きは、この翻訳を組織で共有するために置かれた。VEのほうは、コスト削減が「安い部品に替える」という機能の切り下げへ滑りやすいことへの歯止めで、機能を分母ではなく分子に置くことで議論の向きを固定している。経営会議では「原価低減の目標は、機能を落とさずに達成する。落とすなら、どの顧客要求を諦めるかを併せて決議したい」と述べれば、値下げ圧力と品質の綱引きを表に出せる。
具体例
QFDは三菱重工業の造船部門で体系化され、赤尾洋二らによって品質表として整備された経緯があり、いまも自動車・住宅設備の商品企画で使われる。新サービスの企画では、利用者調査で得た「申込みが面倒」という声を、入力項目数・完了までの画面遷移数・審査の所要時間という測れる特性へ落とし、それぞれに目標値を置くところまでを企画書に載せると、後の要件定義でぶれない。
試験での引っ掛け
VEを単なるコスト削減手法と読むのは誤りで、価値=機能÷コストである以上、機能を高めて価値を上げる方向も正解になる。適用時期の違いも問われ、企画・設計段階から適用するのがVE、既に存在する製品の改善に使うのがVA(バリューアナリシス)になる。QFDについては、顧客の言葉を技術特性へ変換する手法であって、できあがった製品を検査したり顧客満足度を測定したりする手法ではない点が分岐点。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。