破壊的イノベーション・持続的イノベーションとは?はかいてきいのべーしょん・じぞくてきいのべーしょん
持続的イノベーションは既存顧客が評価する性能軸を伸ばす改良、破壊的イノベーションはその性能軸では劣るものの安さ・手軽さという別の軸を持ち込み、低価格帯や無消費層から入って後に主流市場を奪う変化を指す。優良企業ほど既存顧客の声に忠実であるために後者への対応が遅れ、これをイノベーションのジレンマと呼ぶ。
最終更新:2026-10-06
ITストラテジストを最短で暗記・合格する →背景
業界の首位企業が顧客の要望を丁寧に聞き、収益性の高い上位市場へ資源を寄せるという教科書どおりの経営をしながら世代交代で位置を失う——この繰り返しは、経営者の怠慢では説明できなかった。クレイトン・クリステンセンはハードディスク業界の世代交代を分析し、合理的な資源配分そのものが下位市場からの侵食を見逃す原因になると整理した。ITストラテジスト試験では、自社の主力事業を脅かす変化を中期経営計画にどう織り込むかを問う設問の土台になる。
具体例
アップルがiPhoneに載せたカメラは、登場時点では画質でも光学性能でも専用機に及ばなかったが、常に持ち歩けてその場で共有できるという別の価値軸で撮影機会そのものを増やし、後の性能向上で主流を取った。一方、キヤノンが積み重ねてきた高画素化と高速オートフォーカスの改良は持続的イノベーションにあたる。
試験での引っ掛け
破壊的かどうかは技術の新しさでは決まらない。既存の性能軸を伸ばす改良は、どれほど巨額の研究開発を要しても持続的イノベーションに分類され、逆に性能で見劣りする安価・簡便な代替が別の軸を持ち込むときだけ破壊的と呼ぶ。ジレンマの原因を経営陣の油断とする選択肢も誤りで、既存顧客に忠実であろうとする合理的な判断こそが原因。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。