貸借対照表・損益計算書・利益の段階とは?たいしゃくたいしょうひょう・そんえきけいさんしょ
貸借対照表は決算日という一時点の財政状態を、資産=負債+純資産の形で示す。損益計算書は一会計期間の経営成績を示し、売上総利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益と段階を追って利益を計算する。段階ごとにどこまでの費用と収益を含めるかが異なる。
最終更新:2026-10-06
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会社の状態は「いま何をどれだけ持っているか」と「この1年でいくら稼いだか」の両方がそろわないと読めない。手元の現金だけを見ても、借入で膨らんだ資金か稼いだ利益かは区別できず、利益だけを見ても支払い能力は分からない。そこで、ある時点の残高を表す貸借対照表と一定期間の流れを表す損益計算書を対にして開示する形が定まった。利益を段階に分けるのは、本業で稼いだのか、財務活動や一時的な事情で出たのかを外部が読み分けられるようにするためである。
具体例
セキュリティ投資の説明でもこの段階が効く。ウイルス対策ソフトの利用料や監視サービスの委託費は販売費及び一般管理費として営業利益を押し下げるが、事故対応で一時的に生じた調査費用は特別損失に整理されることがあり営業利益には表れない。上場企業の有価証券報告書はこの様式で開示されるため、取引先の財務状況を読む材料にもなる。
試験での引っ掛け
段階の区切りを取り違えやすい。営業利益は売上高から売上原価と販売費及び一般管理費を引いたところまでで、受取利息や支払利息のような営業外の項目は含めない。それらを加減したものが経常利益である。また貸借対照表は一時点、損益計算書は一期間を対象とするという性質の違いも狙われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問50(IPA)
製造原価明細書から損益計算書を作成したとき,売上総利益は何千円か。
正解:150
要点:仕掛品と製品の棚卸を順に調整して売上原価を求める
まず当期総製造費用は材料費・労務費・経費の合計で900千円となる。これに期首仕掛品を加え期末仕掛品を差し引くと、当期製品製造原価は800千円。さらに期首製品を加え期末製品を差し引いて売上原価は850千円となり、売上高1,000千円から差し引いた売上総利益は150千円である。
出典:令和4年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問48(IPA)
製造原価明細書から損益計算書を作成したとき、売上総利益は何千円か。製造原価明細書(単位:千円):材料費400、労務費300、経費200、当期総製造費用(空欄)、…
正解:150
要点:売上総利益=売上高-(期首製品+当期製品製造原価-期末製品)
当期総製造費用は材料費・労務費・経費の合計で900千円、当期製品製造原価は900+期首仕掛品150-期末仕掛品250=800千円となる。売上原価は期首製品120+800-期末製品70=850千円で、売上高1,000千円から差し引いた売上総利益は150千円である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。