情報資産台帳と情報の分類・ラベル付けとは?じょうほうしさんだいちょうとじょうほうのぶんるいらべるづけ
情報資産台帳と情報の分類・ラベル付けとは、守るべき情報を洗い出して台帳に登録し、機密性・完全性・可用性の観点で重要度の等級を付け、その等級を文書やファイルに表示するところまでを含む一連の取組み。等級ごとに扱い方を変えるための出発点であり、リスクアセスメントも管理策の選定もここが無いと始められない。
最終更新:2026-10-06
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すべての情報を最高水準で守れば費用と手間が現場を潰し、一律に緩めれば重要なものが流出する。どこへ力を入れるかを決めるには、まず何を持っているかを数え、重みを付けなければならない。JIS Q 27001が資産の目録と分類・ラベル付けを要求しているのはこのためで、試験でもアセスメントの前段として位置づけて問われる。
具体例
JIS Q 27001は、資産の目録と、情報の分類・ラベル付けを別々の管理策として掲げている。これを受けた実務では、まず等級の定義を決め、等級ごとに暗号化の要否、持出しの可否、保管の方法を規則へ書き分ける。台帳の側には管理責任者、保管場所、媒体、保存期間、廃棄方法を記録し、半期ごとの棚卸しで実態との差を埋める。
試験での引っ掛け
等級は作成者の感覚ではなく、漏えいしたときの影響の大きさで決める。全部を最高等級にすると運用が破綻して形骸化するため誤りとされる。またIT資産管理が機器とライセンスを数えるのに対し、こちらは情報そのものを対象にする点で守備範囲が違う。台帳は作って終わりではなく維持管理が要求される。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問11(IPA)
情報の取扱基準の中で,社外秘情報の持出しを禁じ,周知した上で,従業員に情報を不正に持ち出された場合に,“社外秘情報とは知らなかった”という言い訳をさせないことが…
正解:情報の管理レベルについてのラベル付け
要点:ラベル付けは「知らなかった」という弁明を封じる対策
情報に「社外秘」「機密」などの管理レベルを表示するラベル付けを行うと、その情報が保護対象であることが誰の目にも明らかになる。これにより、持ち出した従業員が「重要な情報だと知らなかった」と主張する余地をなくせる。不正の抑止と、万一の際の責任追及の根拠づくりの両方に効く対策である。
出典:令和6年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問2(IPA)
情報の取扱基準の中で,社外秘情報の持出しを禁じ,周知した上で,従業員に情報を不正に持ち出された場合に,“社外秘情報とは知らなかった”という言い訳をさせないことが…
正解:情報の管理レベルについてのラベル付け
要点:ラベル付けは情報の管理レベルを取扱者に明示する対策
情報にその管理レベルを示すラベルを付けておけば、取り扱う従業員は目にした時点でそれが社外秘であると分かります。周知した基準に従ってラベル付けをしておくことで、持ち出した者に社外秘だと知らなかったという弁解を許さない状態を作れます。物理的にアクセスを止める対策とは異なり、扱う人の認識をそろえることに主眼があります。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。