データ消去・メディアサニタイズとは?でーたしょうきょめでぃあさにたいず
データ消去・メディアサニタイズとは、記憶媒体を廃棄・返却・再利用する前に、記録されたデータを復元できない状態にする処理。上書き消去、暗号化消去(鍵の破棄)、物理破壊などを、媒体の種類と情報の重要度に応じて選ぶ。実施したことを後から示せるよう、証明書や作業記録を残すところまでが手順に含まれる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
情報が組織の手を離れる瞬間、つまりリース返却・下取り・粗大ごみとして出す場面は最も抜けやすい。運用中の対策をどれだけ積んでも、退役する媒体を素通りさせればそこから全部が出ていく。しかも媒体は「もう使わないもの」として管理台帳から早く外されがちで、誰の責任か曖昧になりやすい。だから廃棄を一つの工程として定め、証跡まで含めて手順化する必要がある。
具体例
リース返却するサーバのHDDは専用ツールで全領域を上書き消去し、事業者から消去証明書を受け取って保管する。SSDは代替領域にデータが残る可能性があるため、導入時から装置全体を暗号化しておき、廃棄時に鍵を破棄する暗号化消去を選ぶほうが確実である。
試験での引っ掛け
ファイル削除やクイックフォーマットは管理情報を書き換えるだけで実体が残るため、消去にはならない。SSDでは上書き回数を増やしても未使用ブロックに残留する可能性があり、HDDと同じ手順は使えない。外部へ委託する場合は、作業への立会いか消去証明書の受領までを手順に含めないと、実施されたことを確かめられない。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問31(IPA)解説で登場
企業において業務で使用されているコンピュータに、記憶媒体を介してマルウェアを侵入させ、そのコンピュータのデータを消去した者がいたとき、その者を処罰の対象とする法…
正解:刑法
要点:媒体経由のマルウェアによるデータ消去は刑法で処罰される
記憶媒体経由でマルウェアを侵入させてデータを消去する行為は、刑法の電子計算機損壊等業務妨害罪や電磁的記録不正作出・毀棄などの規定で処罰の対象となる。不正アクセス禁止法はネットワーク経由で他人の識別符号等を使ってアクセス制御を突破する行為を対象とするため、本問の事例には当たらない。
出典:令和4年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問32(IPA)解説で登場
企業が業務で使用しているコンピュータに、記憶媒体を介してマルウェアを侵入させ、そのコンピュータのデータを消去した者を処罰の対象とする法律はどれか。
正解:刑法
要点:マルウェアによるデータ消去は刑法で処罰される
マルウェアを侵入させてデータを消去し、業務を妨げる行為は、刑法の電子計算機損壊等業務妨害罪や電磁的記録不正作出・毀棄などの規定で処罰される。またマルウェアの作成・提供・取得自体も刑法の不正指令電磁的記録に関する罪の対象である。不正アクセス禁止法は他人のIDでネットワーク経由の不正ログインを規制する法律で、記憶媒体経由の本件には当たらない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。