不正アクセス禁止法とは?
不正アクセス禁止法とは、他人のID・パスワードを無断で使用してシステムに侵入する行為や、そうした情報を第三者に不正に提供する行為などを禁止する法律。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では5回出題されています(2016年度〜2022年度)。
ふせいあくせすきんしほう
不正アクセス禁止法の意味
他人のID・パスワードを無断で使用してシステムに侵入する行為や、そうした情報を第三者に不正に提供する行為などを禁止する法律。
不正アクセス禁止法の具体例
同僚のパスワードを本人に無断で使い社内システムにログインする行為や、フィッシングサイトで盗んだID・パスワードを他人に売る行為はいずれも本法違反となる。
不正アクセス禁止法は試験でどう引っ掛けられる?
不正アクセス自体だけでなく、識別符号(ID・パスワード)を不正に取得・保管・提供する行為も処罰対象になる点が問われやすい。
不正アクセス禁止法と関連する用語
不正アクセス禁止法が出た過去問
不正アクセス禁止法による処罰の対象となる行為はどれか。
正解:不正アクセスを行う目的で他人の利用者ID、パスワードを取得したが、これまでに不正アクセスは行っていない。
要点:不正アクセス目的でIDを取得した時点で処罰対象になる
不正アクセス禁止法は、他人の識別符号を無断で使用して制限を回避する不正アクセス行為だけでなく、その周辺行為も処罰の対象としている。具体的には、不正アクセスの用に供する目的での他人の識別符号の取得・保管、および不正な提供や助長行為も禁止されている。したがって、実際に侵入していなくても、不正アクセス目的で他人のIDとパスワードを取得した時点で処罰の対象となる。
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問35(IPA)不正アクセス禁止法で規定されている,“不正アクセス行為を助長する行為の禁止”規定によって規制される行為はどれか。
正解:正当な理由なく他人の利用者IDとパスワードを第三者に提供する。
要点:他人のID・パスワードの提供が不正アクセスの助長行為
不正アクセス禁止法は、他人の識別符号(IDとパスワード)を正当な理由なく第三者に提供する行為を「不正アクセス行為を助長する行為」として禁じている。自らアクセスしなくても、他人のアクセスを可能にする行為が処罰対象になる点が特徴である。IDやパスワードを不正に取得・保管する行為やフィッシングサイトの開設も同法で禁止されているが、それらは助長行為ではなく別の禁止規定に当たる。
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問32(IPA)記憶媒体を介して,企業で使用されているコンピュータにマルウェアを侵入させ,そのコンピュータの記憶内容を消去した者を処罰の対象とする法律はどれか。
正解:刑法
要点:マルウェアによる破壊行為は刑法で処罰される
マルウェアを侵入させてデータを消去する行為は、刑法の電子計算機損壊等業務妨害罪や電磁的記録毀棄などの規定で処罰の対象となる。不正アクセス禁止法はネットワーク経由で識別符号を悪用するなどしてアクセス制御を突破する行為を対象とするため、記憶媒体を直接使った今回の手口には当てはまらない。
出典:平成30年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問32(IPA)企業において業務で使用されているコンピュータに、記憶媒体を介してマルウェアを侵入させ、そのコンピュータのデータを消去した者がいたとき、その者を処罰の対象とする法…
正解:刑法
要点:媒体経由のマルウェアによるデータ消去は刑法で処罰される
記憶媒体経由でマルウェアを侵入させてデータを消去する行為は、刑法の電子計算機損壊等業務妨害罪や電磁的記録不正作出・毀棄などの規定で処罰の対象となる。不正アクセス禁止法はネットワーク経由で他人の識別符号等を使ってアクセス制御を突破する行為を対象とするため、本問の事例には当たらない。
出典:令和1年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問31(IPA)企業が業務で使用しているコンピュータに、記憶媒体を介してマルウェアを侵入させ、そのコンピュータのデータを消去した者を処罰の対象とする法律はどれか。
正解:刑法
要点:マルウェアによるデータ消去は刑法で処罰される
マルウェアを侵入させてデータを消去し、業務を妨げる行為は、刑法の電子計算機損壊等業務妨害罪や電磁的記録不正作出・毀棄などの規定で処罰される。またマルウェアの作成・提供・取得自体も刑法の不正指令電磁的記録に関する罪の対象である。不正アクセス禁止法は他人のIDでネットワーク経由の不正ログインを規制する法律で、記憶媒体経由の本件には当たらない。
出典:令和4年度 s 情報セキュリティマネジメント試験 kamokuAB 問32(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。