電子計算機損壊等業務妨害罪とは?
電子計算機損壊等業務妨害罪とは、コンピュータや電磁的記録を壊す、虚偽の情報や不正な指令を与えるなどして、コンピュータに本来の使用目的どおりの動作をさせず、他人の業務を妨害する行為を処罰する刑法上の罪。サーバを停止させる攻撃やデータ改ざんによる業務停止が典型で、法定刑は比較的重い。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では5回出題されています(2016年度〜2026年度)。
でんしけいさんきそんかいとうぎょうむぼうがいざい
電子計算機損壊等業務妨害罪の意味
コンピュータや電磁的記録を壊す、虚偽の情報や不正な指令を与えるなどして、コンピュータに本来の使用目的どおりの動作をさせず、他人の業務を妨害する行為を処罰する刑法上の罪。サーバを停止させる攻撃やデータ改ざんによる業務停止が典型で、法定刑は比較的重い。
電子計算機損壊等業務妨害罪の具体例
退職が決まった社員が、担当していた受注システムの設定を書き換えて処理を止めてしまった場面。会社は警察への被害相談を検討するとともに、退職手続の中でアカウントの即時停止と権限の棚卸しを必ず行う仕組みへ改める。
電子計算機損壊等業務妨害罪は試験でどう引っ掛けられる?
ウイルスを作る・保管する行為は不正指令電磁的記録に関する罪、他人のIDでの侵入は不正アクセス禁止法と、成立する罪名が分かれる。本罪は「業務が妨害されたか」が分かれ目になる。
電子計算機損壊等業務妨害罪と関連する用語
電子計算機損壊等業務妨害罪が出た過去問
刑法における“電子計算機損壊等業務妨害”に該当する行為はどれか。
正解:企業が運営するWebサイトに接続し、Webページを改ざんした。
要点:データ改ざんで業務を妨げるのが電子計算機損壊等業務妨害
電子計算機損壊等業務妨害罪は、コンピュータやそこで使うデータを壊す・改変するなどして、本来の使用目的に沿う動作をさせず業務を妨害する行為を処罰する。Webページの改ざんはデータを不正に書き換えて運営業務を妨げるため、これに当たる。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問33(IPA)記憶媒体を介して,企業で使用されているコンピュータにマルウェアを侵入させ,そのコンピュータの記憶内容を消去した者を処罰の対象とする法律はどれか。
正解:刑法
要点:マルウェアによる破壊行為は刑法で処罰される
マルウェアを侵入させてデータを消去する行為は、刑法の電子計算機損壊等業務妨害罪や電磁的記録毀棄などの規定で処罰の対象となる。不正アクセス禁止法はネットワーク経由で識別符号を悪用するなどしてアクセス制御を突破する行為を対象とするため、記憶媒体を直接使った今回の手口には当てはまらない。
出典:平成30年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問32(IPA)企業において業務で使用されているコンピュータに、記憶媒体を介してマルウェアを侵入させ、そのコンピュータのデータを消去した者がいたとき、その者を処罰の対象とする法…
正解:刑法
要点:媒体経由のマルウェアによるデータ消去は刑法で処罰される
記憶媒体経由でマルウェアを侵入させてデータを消去する行為は、刑法の電子計算機損壊等業務妨害罪や電磁的記録不正作出・毀棄などの規定で処罰の対象となる。不正アクセス禁止法はネットワーク経由で他人の識別符号等を使ってアクセス制御を突破する行為を対象とするため、本問の事例には当たらない。
出典:令和1年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問31(IPA)企業が業務で使用しているコンピュータに、記憶媒体を介してマルウェアを侵入させ、そのコンピュータのデータを消去した者を処罰の対象とする法律はどれか。
正解:刑法
要点:マルウェアによるデータ消去は刑法で処罰される
マルウェアを侵入させてデータを消去し、業務を妨げる行為は、刑法の電子計算機損壊等業務妨害罪や電磁的記録不正作出・毀棄などの規定で処罰される。またマルウェアの作成・提供・取得自体も刑法の不正指令電磁的記録に関する罪の対象である。不正アクセス禁止法は他人のIDでネットワーク経由の不正ログインを規制する法律で、記憶媒体経由の本件には当たらない。
出典:令和4年度 s 情報セキュリティマネジメント試験 kamokuAB 問32(IPA)刑法の電子計算機損壊等業務妨害に該当する行為はどれか。
正解:プロバイダのサーバに侵入し、サーバに保管されていたある企業が業務に使用しているWebページの内容を故意に消去したり、書き換えたりした。
要点:電子計算機損壊等業務妨害はデータ破壊等で業務を妨げる行為
電子計算機損壊等業務妨害罪は、コンピュータやそこで使われる電磁的記録を壊す、あるいは虚偽のデータや不正な指令を与えるなどして、コンピュータを使う業務を妨害する行為を罰するものです。企業が業務で使うWebページの内容をサーバ上で消去・改ざんする行為は、まさにこれに該当します。
出典:令和8年度 (公開問題) 情報セキュリティマネジメント試験 kamokuAB 問7(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。