ワームとは?わーむ
ワームとは、他のファイルに寄生せず、単独のプログラムとしてネットワーク経由で自己増殖するマルウェア。利用者が実行しなくても脆弱性を突いて次の機器へ自分の複製を送り込むため感染が速く、短時間で広範囲に広がる。増殖時の大量の通信で回線や機器に負荷がかかることもある。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
初期のコンピュータウイルスは、感染したファイルを人が持ち運ぶ速さでしか広がらなかった。機器が常時ネットワークへつながるようになると、人の操作を待たず自分で次の相手を探すほうが速いという型が成立し、単独で動くマルウェアが現れた。そのため対策も、利用者への注意喚起では足りず、修正プログラムの適用とネットワークの分離が中心になる。sgではこの対策の違いが問われる。
具体例
2017年に世界中へ広がったWannaCryは、Windowsのファイル共有機能の脆弱性を突き、利用者が何かを開かなくても次の機器へ広がった。修正プログラムは感染拡大より前に公開されており、適用済みの環境では被害を受けなかったため、パッチ管理の重要性を示す例としてよく引かれる。
試験での引っ掛け
「宿主となるファイルが必要か」がウイルスとの分岐点で、ワームは宿主を必要とせず単独で動作・増殖する。トロイの木馬は正規のソフトを装って入り込むが自己増殖はしない、という三者の区別で問われる。感染に利用者の操作を要しないため、不審なメールを開かない教育だけでは防げない点も押さえる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問27(IPA)
マルウェアについて,トロイの木馬とワームを比較したとき,ワームの特徴はどれか。
正解:ネットワークやリムーバブルメディアを媒介として自ら感染を広げる。
要点:ワームは単独で自己増殖し自ら感染を広げるマルウェア
ワームは、他のプログラムに寄生することなく単独で存在し、ネットワークやリムーバブルメディアを通じて自分自身の複製を送り込み、自律的に感染を広げる点が最大の特徴である。自己増殖するかどうかがトロイの木馬との決定的な違いになる。
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問15(IPA)解説で登場
マルウェアWanna Cryptor(WannaCry)に関する記述として,適切なものはどれか。
正解:SMBv1の脆弱性を悪用するなどして感染し,PC内のデータを暗号化してデータの復号のための金銭を要求したり,他のPCに感染を拡大したりする。
要点:WannaCryはSMBv1の脆弱性で拡散するランサムウェア
WannaCryはランサムウェアの一種で、端末内のファイルを暗号化して復号と引換えに金銭を要求する。特徴的なのは、Windowsのファイル共有プロトコルSMBv1の脆弱性を突いてネットワーク内の他端末へ自動的に感染を広げるワーム的な性質をもつ点である。このため、パッチ適用と不要なSMBv1の無効化が有効な対策となった。
出典:平成30年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問16(IPA)
ワームの検知方式の一つとして,検査対象のファイルからSHA-256を使ってハッシュ値を求め,既知のワーム検体ファイルのハッシュ値のデータベースと照合する方式があ…
正解:ワーム検体と同一のワーム
要点:ハッシュ照合で分かるのは完全一致の既知検体だけ
SHA-256のようなハッシュ値による照合は、ファイルの内容が1ビットでも異なれば値がまったく変わるため、検体と完全に同一のファイルしか一致しない。したがってこの方式で検知できるのは既知の検体と同一のワームだけであり、亜種や一部を書き換えた検体は検知できない。
出典・参考
公式シラバスの1 技術要素 > 1 情報セキュリティ > 脅威に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。