SIEMとは?しーむ
SIEMとは、ファイアウォール、サーバ、業務システムなど複数の機器のログを一か所へ集め、横断して突き合わせることで攻撃の兆候を見つける仕組み。一台のログでは日常の記録にしか見えない事象も、時系列でつなぐと侵入の流れとして浮かび上がる。検知した内容は担当者への通知として上げる。
最終更新:2026-10-06
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機器を増やすほど、ログは量も置き場所もばらばらになる。何かが起きた後に一台ずつ確認して回るやり方では、気づくのが遅れるうえ、機器をまたいで進む攻撃の筋道が見えない。集約して相関を取る仕組みが必要になったのはこのためである。同時に、集めたログが改ざんされない場所へ保管されていることは、監査や事故後の調査で証拠として使ううえでも効いてくる。
具体例
あるサーバでログイン失敗が続いた後に別のサーバで成功し、その端末が普段行わない大量のファイル参照を始めた——という一連の記録をSIEMが結び付け、標的型攻撃の兆候としてアラートを上げる。監視を担うSOC(セキュリティオペレーションセンター)は、この通知を起点に調査へ入る。
試験での引っ掛け
IDS・IPSとは働く場所が違う。IDS/IPSは通信そのものを見て検知・遮断する装置で、SIEMは各機器が残したログを集めて分析する仕組み。SIEM自身が通信を止めるわけではない。運用面では、機器の時刻がNTPで揃っていないと時系列を突き合わせられず、相関分析が成り立たない。アラートを受けて動く体制が無ければ通知が溜まるだけ、という点も実務上の論点になる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問15(IPA)
SIEM(Security Information and Event Management)の機能として、最も適切なものはどれか。
正解:サーバやネットワーク機器などのログデータを一括管理、分析して、セキュリティ上の脅威を発見し、通知する。
要点:SIEMはログを集約・相関分析して脅威を検知する
SIEMは、サーバ・ネットワーク機器・セキュリティ製品などが個別に出力するログを一箇所に集約し、相関分析によって単体のログでは気づけない攻撃の兆候を見つけて管理者に通知する仕組みである。時刻を揃えた横断的な分析ができる点が価値であり、インシデントの早期検知と事後の調査の双方に役立つ。DLPやIDSといった個別機能と役割を混同しないこと。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問14(IPA)
SIEM(Security Information and Event Management)の機能はどれか。
正解:様々な機器から集められたログを総合的に分析し,管理者による分析を支援する。
要点:SIEMは各種機器のログを統合分析して兆候を洗い出す
SIEMは、サーバやネットワーク機器、セキュリティ製品など様々な機器のログを一元的に収集し、相関分析によって単独のログでは見えない攻撃の兆候を浮かび上がらせる。管理者による調査・分析を支援する基盤として使われる。
出典:令和4年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問51(IPA)
A社は、金属加工を行っている従業員50名の企業である。同業他社がサイバー攻撃を受けたというニュースが増え、A社の社長は情報セキュリティに対する取組が必要であると…
正解:(三),(四)
要点:最新化には自動適用ツールと非標準ソフトの排除が要る
評価が不完全なのはOSと標準ソフトではなく、実態が把握できていない非標準ソフトである。したがって、全PCへ修正プログラムを自動適用できるIT資産管理ツールを導入して更新漏れをなくすことと、非標準ソフトの導入を禁止して既存分を強制的に削除することの二つが有効な追加対策になる。EDRやSIEMは侵害の検知・分析の仕組みであり、ソフトウェアを最新に保つ対策ではない。
出典:令和7年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問2(IPA)
SIEM製品によるセキュリティ上の効果として、最も適切なものはどれか。
正解:様々な機器のログを集中管理することによって、横断的な分析や相関分析が可能になり、単純な目視だけでは発見困難な兆候を検知、分析、可視化することが可能になる。
要点:SIEMは多数機器のログを集約し相関分析で攻撃の兆候を見つける
SIEM(Security Information and Event Management)は、サーバやネットワーク機器など様々な機器のログを一箇所に集約し、時系列や機器をまたいだ相関分析を行う仕組みです。個々のログを目視するだけでは見えない攻撃の兆候を、横断的な突き合わせによって検知・可視化できる点が最大の効果です。
出典・参考
公式シラバスの1 技術要素 > 4 情報セキュリティ対策 > 技術的セキュリティ対策に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。