DNSキャッシュポイズニングとは?でぃーえぬえすきゃっしゅぽいずにんぐ
DNSキャッシュポイズニングとは、DNSサーバが一時保存している名前解決の情報(ドメイン名とIPアドレスの対応)に偽の内容を覚え込ませ、正しいドメイン名を入力した利用者を偽サイトへ誘導する攻撃。利用者側の操作に誤りがなくても被害が成立する点が特徴になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
DNSは問合せのたびに大元へ聞きに行くと重くなるため、得た答えを一定時間手元に保存して使い回す設計になっている。この効率化のための保存領域へ、大元の応答より先に偽の答えを届けて覚えさせるのが攻撃の筋である。利便性のための仕組みがそのまま攻撃面になった例であり、対策も利用者教育ではなくDNSサーバ側の設定と設計に置かれる。
具体例
2008年にダン・カミンスキー氏が実現性の高い手法を指摘し、各社のDNSサーバが問合せ元ポートをランダム化する修正を一斉に適用した。より根本的な対策として、応答に電子署名を付けて検証するDNSSECの導入が進められている。
試験での引っ掛け
フィッシングとの違いが問われる。フィッシングは偽のURLへ誘い込む手口なのでURLの確認で気づける余地があるが、この攻撃は正しいURLのまま誘導されるため利用者の注意では防げない。対策の主体も利用者ではなくDNSサーバの管理者側にある。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問22(IPA)
DNSキャッシュポイズニングに分類される攻撃内容はどれか。
正解:PCが参照するDNSサーバに偽のドメイン情報を注入して,利用者を偽装されたサーバに誘導する。
要点:DNSキャッシュポイズニングは偽の名前解決情報で偽サイトへ誘導
DNSキャッシュポイズニングは、DNSサーバのキャッシュに偽の名前解決情報を覚え込ませる攻撃である。以後そのサーバを参照する利用者は、正しいドメイン名を入力しても攻撃者が用意した偽サイトへ誘導されてしまう。
出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問16(IPA)解説で登場
攻撃者が用意したサーバXのIPアドレスが、A社WebサーバのFQDNに対応するIPアドレスとして、B社DNSキャッシュサーバに記憶された。これによって、意図せず…
正解:A社Webサーバにアクセスしようとする B社従業員
要点:汚染されたDNSを使う側の利用者が、汚染されたFQDNで誘導される
DNSキャッシュポイズニングでは、偽の対応付けを記憶したキャッシュサーバを参照する利用者が被害を受ける。ここで汚染されたのはB社のDNSキャッシュサーバなので、そのサーバで名前解決するB社従業員が影響を受ける。汚染された内容はA社WebサーバのFQDNなので、A社Webサーバへアクセスしようとした場合に攻撃者のサーバXへ誘導される。
出典:平成31年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問10(IPA)
DNSキャッシュポイズニングに該当するものはどれか。
正解:PCが問合せを行うDNSキャッシュサーバに偽のDNS応答を送ることによって、偽のドメイン情報を注入する。
要点:DNSキャッシュポイズニングは偽応答でキャッシュを汚染する攻撃
DNSキャッシュポイズニングは、キャッシュDNSサーバに偽の応答を送り込み、誤ったドメイン名とIPアドレスの対応をキャッシュさせる攻撃である。汚染されたキャッシュを参照した利用者は、正しいURLを入力しても攻撃者のサーバへ誘導される。送信元ポートのランダム化やDNSSECの導入が対策となる。
出典:令和4年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問17(IPA)解説で登場
攻撃者が用意したサーバXのIPアドレスが、A社WebサーバのFQDNに対応するIPアドレスとして、B社DNSキャッシュサーバに記憶された。これによって、意図せず…
正解:A社Webサーバにアクセスしようとする B社従業員
要点:汚染キャッシュを引く利用者だけが誤誘導される
これはDNSキャッシュポイズニングであり、汚染されたのはB社のDNSキャッシュサーバに保持されたA社WebサーバのFQDNに対する記録である。名前解決の際にこのキャッシュを参照するのはB社の従業員だけであり、かつA社Webサーバへアクセスしようとしたときにだけ誤ったIPアドレスが返る。したがって被害に遭うのはB社従業員がA社Webサーバを利用する場合に限られる。
出典:令和7年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問5(IPA)
DNSキャッシュサーバでのDNSキャッシュポイズニング攻撃の対策はどれか。
正解:外部のDNSクライアントからの再帰的問合せを受け付けない設定にする。
要点:キャッシュポイズニング対策はオープンリゾルバ(誰の問合せにも答えるDNSサーバ)にしないこと
DNSキャッシュポイズニングは、キャッシュDNSサーバに偽の名前解決(ドメイン名からIPアドレスを求めること)結果を覚え込ませる攻撃です。外部の任意のクライアントから再帰的問合せを受け付けると、攻撃者が任意のタイミングで問合せを起こして偽応答を送り込めるため、キャッシュを汚染されやすくなります。したがって、外部からの再帰的問合せを拒否する設定が有効な対策になります。
出典・参考
公式シラバスの1 技術要素 > 1 情報セキュリティ > サイバー攻撃手法に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。