CPSFとは?しーぴーえすえふ
CPSFとは、サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワークの略で、経済産業省が策定した、産業のサプライチェーン全体をリスクの単位として捉える枠組み。企業間のつながり、フィジカルとサイバーの間の転写、サイバー空間内のつながりという三層に分け、そこに登場する六つの構成要素ごとにリスク源と対策を整理する。守る対象を1社の内側に閉じない点が特徴である。
最終更新:2026-10-06
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工場の設備や現場のモノがネットワークにつながると、現実世界の事象がデータに写し取られ、そのデータが企業をまたいで流通する。この経路では、1社が自社内を固めても、取引先や現場のセンサが弱ければ全体が崩れる。従来の枠組みは個社の情報システムを前提にしていたため、現実とデータの境目と、企業をまたぐ受け渡しを扱える構造が必要になった。
具体例
部品メーカーの工場で計測した検査データが、転写を経て発注元の品質管理システムへ渡る流れを考える。第二層で計測器から上がる値の正しさを、第三層でシステム間を流れるデータの完全性を、第一層で取引先に求めるセキュリティ水準を、それぞれ別の対策として切り分けて設計できる。
試験での引っ掛け
三層六要素という数字の入れ替えが定番の出題で、層の中身まで対応づけて覚える必要がある。NIST CSFやISMSと役割を混同しないことも要点で、あちらが個社の管理策の体系であるのに対し、こちらはサプライチェーン全体と、現実とデータの転写点を対象に置いている。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
経済産業省が“サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク(Version 1.0)”を策定した主な目的の一つはどれか。
正解:新たな産業社会において付加価値を創造する活動が直面するリスクを適切に捉えるためのモデルを構築し、求められるセキュリティ対策の全体像を整理すること
要点:CPSFは三層構造で産業のリスクを捉え対策全体像を示す
サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワークは、現実空間とサイバー空間が密に結び付くSociety5.0型の産業社会を前提に、価値を生み出す活動に潜むリスクを捉える枠組みを示したものである。企業間のつながり、フィジカルとサイバーの転換、データの流通という三層構造と六つの構成要素でリスクを整理し、必要な対策の全体像を体系立てて提示している。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 2. 情報セキュリティ管理 > (8) 情報セキュリティに関する基準に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。