保守性とは?ほしゅせい
保守性は、JIS X 25010:2013(システム及びソフトウェア品質モデル)が定める製品品質特性の1つで、意図した保守者が製品を修正できる有効性と効率性の度合いを指す。副特性はモジュール性・再利用性・解析性・修正性・試験性。情報処理安全確保支援士試験では、修正プログラムをどれだけ速く安全に適用できるかがこの特性に左右される一方、出題は品質特性の定義そのものを弁別させる形をとる。
最終更新:2026-10-06
情報処理安全確保支援士を最短で暗記・合格する →背景
セキュリティの実務では、脆弱性が公表されてから修正を適用し終えるまでの時間が、そのまま攻撃にさらされる期間になる。修正箇所を特定できない、影響範囲が読めない、回帰試験が手作業でしか回せない——これらはどれも保守性の低さであり、対策の速度を直接落とす。ただし試験での出方はこの実務感覚とは別で、規格が定める品質特性の定義を4つ並べ、正しい組合せを選ばせる形が繰り返し出ている。実務では速度の問題、試験では定義の弁別、という二面を分けて持っておく必要がある。
具体例
支援士の午前II(科目A-2)で実際に示されるのは、JIS X 25010:2013 の特性の定義を並べた選択肢である。機能適合性は「明示された状況下で使用するとき、明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満足させる機能を、製品又はシステムが提供する度合い」、性能効率性は「明記された状態(条件)で使用する資源の量に関係する性能の度合い」、信頼性は「明示された時間帯で、明示された条件下に、明示された機能を実行する度合い」。保守性はこのどれでもなく、保守者が修正できる度合いを指す。
試験での引っ掛け
実際に誤答として置かれているのが、保守性の欄に信頼性の定義を当てた選択肢である。「保守性とは、明示された時間帯で、明示された条件下に、システム、製品又は構成要素が明示された機能を実行する度合いのことである」は信頼性の定義であって保守性ではなく、平成29年秋期と令和3年秋期の午前IIで同じ形が出ている。同じ設問には、信頼性の欄に性能効率性の定義(資源の量に関係する度合い)を当てたもの、性能効率性の欄に使用性側の定義(有効性・効率性・満足性をもって目標を達成する度合い)を当てたものも並ぶ。切り分けは「何に関する度合いか」の主語で行う——機能を実行し続けられるかが信頼性、資源の使い方が性能効率性、修正できるかが保守性。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 2. 設計 > (8) ソフトウェア品質に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。