同値分割と境界値分析とは?どうちぶんかつときょうかいちぶんせき
同値分割と境界値分析とは、無限にある入力を、削った理由を説明できる形で有限のケースまで減らす技法。同じ扱いになる入力の集合を1つの代表値で代表させるのが同値分割、その集合の境目と両隣を必ず選ぶのが境界値分析で、不等号や等号の書き違いを狙い撃つ。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
すべての値を試せない以上、どこを削ったかを説明できなければテストの十分性を主張できない。振る舞いが変わる境目に誤りが集中するという経験則を根拠に、代表値と境目だけを残して他を捨てる。SAでは、テスト密度や工数の見積り根拠を関係者へ説明する場面で、この理屈がそのまま使える。
具体例
18歳以上65歳未満が申込可なら、同値分割で17・30・70の3値、境界値分析で17と18、64と65を足して7件。0歳から100歳まで全部試す代わりに、条件式が「>=」か「>」かの取り違えをこの7件で捕まえられる。
試験での引っ掛け
有効な範囲の代表値だけを並べた選択肢が誤り。範囲外・型違い・未入力といった無効同値クラスからも代表を採らないと、エラー処理が一度も動かないまま出荷される。境界も1点では足りず、直前と直後を対で選ぶのが定石。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問10(IPA)
ブラックボックステストのテストデータの作成方法のうち、最も適切なものはどれか。
正解:機能仕様から同値クラスや限界値を識別し、テストデータを作成する。
要点:ブラックボックステストは仕様から同値と限界値を導く
ブラックボックステストは内部構造を見ず、仕様上の入出力の関係だけに基づいて設計する。代表的な技法が同値分割と限界値分析で、機能仕様から入力を同じ振る舞いをするクラスに分け、その代表値と境界付近の値をテストデータにする。流れ図の分岐に基づく設計はホワイトボックステストの手法である。
出典:平成30年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問9(IPA)解説で登場
ブラックボックステストにおけるテストケースの設計に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:プログラムがどのような機能を果たすのかを仕様書で調べて、テストケースを設計する。
要点:ブラックボックステストは仕様書から入出力関係を検証する
ブラックボックステストは、内部構造には立ち入らず、仕様として定められた入力と出力の関係が正しく実現されているかを確認する手法である。したがってテストケースは仕様書から機能を読み取って設計し、同値分割や限界値分析などで代表値を選ぶ。内部の命令網羅を狙うのはホワイトボックステストである。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。