エラー埋込み法とは?えらーうめこみほう
エラー埋込み法とは、既知の欠陥をあらかじめ仕込み、その何割が見つかったかをテストの検出能力の代理指標として、未発見の真の欠陥数を推定する手法。埋込みS個のうちs個が見つかり、真の欠陥がn個見つかったなら、真の総数を n×S/s と見積もる。生態学の標識再捕獲法と同じ考え方で、テストの網の粗さを測っている。
最終更新:2026-10-06
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テストをどこで打ち切るかは、あと何個残っているかが分からなければ決められない。しかし残存欠陥数は定義上、直接は測れない。そこで測れる量(埋め込んだ既知の欠陥の見つかり方)から未知の量を比例で推し量る。システムアーキテクトでは品質評価と出荷判定の材料であり、推定値そのものより仮定の妥当性を説明できるかが問われる。
具体例
100個埋め込んで25個見つかったなら検出率25%。同じテストで真の欠陥が30個見つかったなら、真の総数は約120個で残存は約90個と推定する。この数字を根拠に、テスト続行か観点追加かを判断する。
試験での引っ掛け
埋込みエラーと真のエラーが同じ見つけやすさである、という仮定に全面的に依存する。仕込みが分かりやすいと推定が甘い側へ振れるため、テスト担当者に埋込みを知らせてはならない。加えて、テスト後に埋め込んだ欠陥を確実に回収しないと、それ自体が本番の障害になる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
エラー埋込み法では、検出したエラー数を測定することによって、その時点での埋込みエラー数を除いた潜在エラー数Tを推定することができる。Tを求める次の計算式の変数A…
正解:A:埋込みエラー数、B:検出した総エラー数、C:検出した埋込みエラー数
要点:埋込みエラーの検出率から総エラー数を比例推定する
エラー埋込み法では、あらかじめ埋め込んだエラーの検出割合が、もともと潜在していたエラーの検出割合と等しいと仮定する。したがって推定総エラー数は「埋込みエラー数×検出した総エラー数÷検出した埋込みエラー数」で求まり、A・B・Cはそれぞれ埋込みエラー数、検出した総エラー数、検出した埋込みエラー数になる。そこから埋込み分と既に検出した真のエラー分を差し引いた残りが潜在エラー数Tである。
出典:平成29年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問9(IPA)
ソフトウェアの潜在エラー数を推定する方法の一つにエラー埋込み法がある。100個のエラーを意図的に埋め込んだプログラムを、そのエラーの存在を知らない検査グループが…
正解:40
要点:埋込みエラーの発見率から潜在エラー総数を比例推定する
埋め込んだ100個のうち20個が見つかったので、検査グループの発見率は20%と推定できる。発見された30個のうち埋込み以外は10個であり、これが本来のエラーの20%に当たるため、本来のエラーの総数は10÷0.2=50個と推定される。既に10個見つかっているので、残存する潜在エラーは50−10=40個となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。