16進数とは?じゅうろくしんすう
16進数とは、0〜9とA〜Fの16文字で数を表す記数法。1桁が4ビットにちょうど対応するため、8ビットは必ず2桁、16ビットは4桁で書ける。桁の重みは1・16・256…で、Aは10、Fは15、2桁の値は上位桁×16+下位桁で10進に直せる。午前Iでは16進数そのものの変換を問う設問はほとんど出ず、他分野の計算問題の中で数値が16進で与えられる形で現れる。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
午前Iは全区分共通の30問を約1分ずつで解く。テクノロジ系の計算問題は、16進をその場で10進に直せるかどうかで所要時間が決まる。実際の出題では、D/A変換器へ与えるデータ、主記憶のページ枠のアドレスといった形で16進が前提として置かれ、変換の手順は問題文に説明されない。つまり16進数は解答の対象ではなく、問題を読むための語彙として扱われている。ここで詰まると、本来なら解ける計算問題を落とすことになる。
具体例
令和2年度10月試験の午前I問8は、8ビットD/A変換器で最下位1ビットの変化が出力10ミリVに対応し、データ0のときの出力が0ミリVという条件で、データに16進数で82を与えたときの出力を問うた。0x82=8×16+2=130なので、130×10=1,300ミリVが正解である。令和7年度春期 午前I問6では、主記憶のページ枠が4000・5000・6000・7000番地(いずれも16進数)と与えられ、LRU方式で最後の参照ページがどこにページインされるかを問われた。こちらでは16進であること自体は計算に影響せず、アドレスは名札としてしか使われていない。
試験での引っ掛け
第1に、16進の値を10進として読む取り違え。令和2年度10月試験 午前I問8の誤答820ミリVは、0x82を「82」とみなして10倍した値で、正解1,300との差はここだけで生まれている。同じ設問の誤答1,024は2の10乗という見慣れた数を置いただけの撹乱で、設問の計算とは無関係である。第2に、16進表記が計算に効く場面と効かない場面を見分ける。令和7年度春期 午前I問6のページ枠アドレスは、16進でも10進でも解答は変わらない。ここで基数変換を始めると1分を失う。数値を計算に使うのか、識別子として使うだけなのかを先に判断する。第3に、1桁=4ビットが16進、1桁=3ビットが8進である。ビット数から桁数を見積もるとき、この区切り幅を混同しない。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 高度試験 午前Ⅰ 問8(IPA)
8ビットD/A変換器を使って負でない電圧を発生させる。使用するD/A変換器は、最下位の1ビットの変化で出力が10ミリV変化する。データに0を与えたときの出力は0…
正解:1,300
要点:D/A変換器の出力=入力データの10進値×1ビット当たりの電圧
16進数の82は10進数で8×16+2=130である。最下位1ビットの変化で出力が10ミリV変化し、データ0のときの出力が0ミリVなので、出力は130×10=1,300ミリVとなる。D/A変換器の出力は入力データの値に比例する点を押さえておけばよい。
出典:令和7年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問6(IPA)
仮想記憶管理におけるページ置換えアルゴリズムとしてLRU方式を採用する。主記憶のページ枠が、4000, 5000, 6000, 7000番地(いずれも16進数)…
正解:6000
要点:LRUは最後に参照してから最も時間が経ったページを追い出す
LRUは最後に参照されてから最も時間が経ったページを追い出す。初期状態は4000=1、5000=2、6000=3、7000=4である。5の参照で最も古い1(4000番地)が置き換わり、次の1の参照で4(7000番地)が、6の参照で2(5000番地)が置き換わる。最後の4の参照時に最も古いのは3(6000番地)なので、ページ4は6000番地にページインされる。
出典・参考
公式シラバスの1 基礎理論 > 1. 離散数学 > (1) 基数に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。