リスクの定性的分析(発生確率・影響度マトリクス)とは?
リスクの定性的分析(発生確率・影響度マトリクス)とは、特定した個々のリスクについて、発生確率と影響度をそれぞれ「高・中・低」などの尺度で相対的に評価し、優先的に対応すべきリスクを絞り込む分析。発生確率と影響度を軸にしたマトリクス(表)に位置づけて可視化することが多い。数値でシミュレーションする定量的分析よりも簡便に行える。
高度試験・午前I(全区分共通)の過去問では3回出題されています(2017年度〜2024年度)。
りすくのていせいてきぶんせき
リスクの定性的分析(発生確率・影響度マトリクス)の意味
特定した個々のリスクについて、発生確率と影響度をそれぞれ「高・中・低」などの尺度で相対的に評価し、優先的に対応すべきリスクを絞り込む分析。発生確率と影響度を軸にしたマトリクス(表)に位置づけて可視化することが多い。数値でシミュレーションする定量的分析よりも簡便に行える。
リスクの定性的分析(発生確率・影響度マトリクス)の具体例
プロジェクト開始時に想定リスクを一覧化し、それぞれの発生しやすさと影響の大きさを3段階評価のマトリクスに位置づけて、優先的に対応すべきリスクを絞り込む。
リスクの定性的分析(発生確率・影響度マトリクス)は試験でどう引っ掛けられる?
定量的分析と順序・役割を取り違えやすい。定性的分析は高・中・低の相対評価で対応すべきリスクを絞り込む段階、定量的分析は絞り込まれたものについて金額や確率分布でシミュレーション(モンテカルロ法、期待金額価値)する段階。全リスクに定量的分析を行うわけではない。
リスクの定性的分析(発生確率・影響度マトリクス)と関連する用語
リスクの定性的分析(発生確率・影響度マトリクス)が出た過去問
PMBOKガイド 第5版によれば,定量的リスク分析で実施することはどれか。
正解:特定したリスクがプロジェクト目標全体に与える影響を数量的に分析する。
要点:定性的は優先順位付け、定量的は目標への影響を数値評価
定量的リスク分析は、定性的分析で絞り込んだリスクについて、発生確率と影響度を数値化してプロジェクト目標全体への影響を数量的に評価する工程である。期待金額価値分析やモンテカルロシミュレーションなどを用いる。優先順位付けは定性的リスク分析、洗い出しはリスク特定、対応策の立案はリスク対応計画である。
出典:平成29年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問19(IPA)容量がaMバイトでアクセス時間がxナノ秒の命令キャッシュと、容量がbMバイトでアクセス時間がyナノ秒の主記憶をもつシステムにおいて、CPUからみた、主記憶と命令…
正解:(1-r)・x + r・y
要点:平均アクセス時間=ヒット率×高速側+ミス率×低速側
平均アクセス時間は、キャッシュにヒットしたときとミスしたときの時間を、それぞれの発生確率で重み付けした期待値になる。ミス率がrなのでヒット率は(1-r)であり、平均アクセス時間は (1-r)・x + r・y と表される。容量aやbは確率とは無関係なので式には現れない。
出典:令和1年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問5(IPA)組込み機器のハードウェアの製造を外部に委託する場合のコンティンジェンシープランの記述として、適切なものはどれか。
正解:部品調達のリスクが顕在化したときに備えて、対処するための計画を策定する。
要点:コンティンジェンシープランは顕在化後の対応計画
コンティンジェンシープランは、リスクが実際に顕在化してしまった場合に備えて、あらかじめ定めておく対応計画である。部品調達が滞るという事態が起きたときの代替調達先や工程変更の手順を決めておくことがこれにあたる。リスクの発生確率や影響度を下げる事前の取組みとは区別する。
出典:令和6年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問25(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。