仮想記憶とは?かそうきおく
仮想記憶とは、主記憶(メモリ)の容量を超える大きさのプログラムやデータを、補助記憶(SSDやハードディスク)を借りて扱えるようにするOSの仕組み。いま必要な部分だけを主記憶に置き、当面使わない部分は補助記憶へ一時的に追い出すことで、実際より大きな記憶があるように見せる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
主記憶は速いが高価で容量が限られ、補助記憶は安いが遅い。搭載メモリの量だけで動かせるソフトが決まるとすれば、利用者は機種に合わせて使えるソフトを選ぶことになる。この制約を利用者に見せずに済ませるため、OSが主記憶と補助記憶をまとめて一つの大きな記憶に見せかける仕掛けが作られた。ITパスポートではOSの役割として問われる。
具体例
メモリ8GBのPCでブラウザのタブを何十枚も開いたまま表計算とWeb会議を動かしても止まらないのは、しばらく触っていないタブの内容がSSD上の領域へ退避されているため。久しぶりのタブに切り替えた瞬間だけ待たされるのは、それを呼び戻しているから。
試験での引っ掛け
退避と読み戻しが頻発すると待ち時間ばかりになり、かえって遅くなる(スラッシング)。したがって「仮想記憶があるから主記憶を増やす必要はない」とする選択肢は誤りで、補助記憶で補った分の速度は主記憶と同じにはならない点を押さえる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問59(IPA)
OSの機能の一つである仮想記憶方式の目的はどれか。
正解:主記憶の容量よりも大きなメモリを必要とするプログラムも実行できるようにする。
要点:仮想記憶は補助記憶を使い主記憶超の空間を実現する
仮想記憶方式は、主記憶と補助記憶を組み合わせて、実際の主記憶容量より大きな記憶空間があるかのように見せる仕組みである。使っていない部分を補助記憶へ退避し、必要になったときに読み戻すことで、搭載メモリを超える規模のプログラムも実行できるようにする。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問86(IPA)解説で登場
正解:1台のコンピュータ上で複数の仮想的なサーバを動作させるための技術
要点:サーバ仮想化は1台の実機で複数サーバを動かす
サーバの仮想化は、1台の物理サーバの上に複数の仮想的なサーバを構築し、それぞれ独立したOSと環境として動かす技術である。物理機器の台数を減らして設置スペースや電力を節約でき、資源の割当ても柔軟に変えられる。仮想専用線や仮想現実、仮想記憶とは別の概念なので混同しない。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問52(IPA)解説で登場
PCの処理効率を高めるために、CPUが主記憶にアクセスする時間を見かけ上短縮することを目的としたものはどれか。
正解:キャッシュメモリ
要点:キャッシュメモリは主記憶への平均アクセス時間を短縮する
キャッシュメモリは、CPUと主記憶の間に置かれる高速で小容量のメモリで、よく使うデータや命令を一時的に保持する。目的のデータがキャッシュにあれば低速な主記憶へ読みに行かずに済むため、平均的なアクセス時間が短縮され、見かけ上の速度が上がる。仮想記憶は主記憶の容量を補う仕組み、デフラグは補助記憶の断片化解消であり、目的が異なる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。