運用コストとは?うんようこすと
運用コストとは、システムを導入したあと、使い続けるためにかかり続ける費用。電気代や通信料、クラウドの利用料、保守契約料、運用担当者の人件費、障害対応やバックアップの費用などが含まれる。導入時に一度だけ発生する初期コストと合算した総額がTCO(総所有コスト)で、投資の可否はこの合計で判断する。
最終更新:2026-10-10
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システムを買うかどうかを見積書の金額だけで決めると、稼働後に毎年出ていく費用が視野から抜け落ちる。実際には使う期間が長いほど運用側の総額が膨らみ、初期費用の安い案が結局は高くつくことが起こる。そこで、買うときの費用と使い続ける費用を分けて数え、合計で比べる見方が定着した。クラウドの普及で初期をほぼ0にして運用側へ寄せる選択が可能になり、この見方の重みは増している。
具体例
自社の機械室にサーバを置くと、購入代金のほかに電気代・空調・設置場所・保守契約・運用担当者の人件費が毎月かかる。同じ処理をAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureへ移すと購入代金は不要になる代わりに、使った分の利用料が毎月発生し、費用の大半が運用コストへ移る。
試験での引っ掛け
初期コストとの区別が問われる。機器の購入費・ソフトウェアの購入費・導入作業の費用は初期コスト、電気代・保守料・利用料・運用の人件費は運用コストである。TCOは両方の合計であって運用コストだけを指すのではない。初期コストが安い案が総額でも安いとは限らない点が比較の設問で狙われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問85(IPA)
【中問A:M社のケース】M社は、テレビ番組で商品を紹介し、電話で注文受付を行う通信販売の会社である。M社は、一部地域を除き、東日本エリアと西日本エリア向けに別々…
正解:受領したデータでは想定した使用目的を果たすことができないことが分かったので返却した。データを使用する前だったので受領したことをデータ管理簿に記録しなかった。
要点:受領したデータは使用の有無を問わず記録して追跡可能に
データ管理要領は、受領したデータの取扱いを後から追跡できるようにすることを目的としている。したがって、いったん受領した以上は使用の有無にかかわらず記録し、返却まで含めて経過を残さなければならない。使わずに返却したから記録しないという扱いでは、そのデータが一時的に手元にあった事実が追跡できなくなる。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問53(IPA)解説で登場
コンピュータシステムに関する費用a~cのうち,TCOに含まれるものだけを全て挙げたものはどれか。 a 運用に関わる消耗品費 b システム導入に関わる初期費用 c…
正解:a, b, c
要点:TCOは導入費用と運用費用を合わせた総所有コスト
TCO(総所有コスト)は、システムの導入から運用、廃棄までにかかる費用の総額を指す。初期の導入費用(イニシャルコスト)だけでなく、消耗品費や教育費、保守費などの運用費用(ランニングコスト)も含まれる。したがってa、b、cのすべてが該当する。
出典・参考
公式シラバスの8 コンピュータシステム > 44. システムの評価指標 > (3) システムの経済性に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。