主記憶装置とは?しゅきおくそうち
略語の意味
RAM=Random Access Memory
どの場所のデータでもすぐに読み書きできる記憶装置。電源を切ると中身が消える
- Random
- 好きな順番の・決まった順でない
- Access
- 読み書きしに行くこと
- Memory
- 記憶装置
主記憶装置とは、CPUが直接読み書きする記憶装置で、いま動かしているソフトとそのデータを一時的に置いておく場所。メインメモリ、あるいは単にメモリとも呼ぶ。電源を切ると中身が消える(揮発性)ため、保存しておきたいものはSSDやハードディスクといった補助記憶装置に書き出す必要がある。作業机の広さに例えられ、広ければ多くの資料を同時に広げられるが、机の上に置いたままにはしておけない、という関係になる。パソコンを選ぶときに「メモリ16GB」と書かれているのがこの容量である。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
補助記憶であるSSDやハードディスクにデータを置いたままでは、CPUの処理速度に読み書きがまったく追いつかない。かといって、速い記憶装置は同じ容量なら値段がはるかに高く、必要なものを全部そこに置くわけにはいかない。そこで、いま使っているぶんだけを速い場所へ移して作業し、終わったら安くて消えない場所へ戻す、という役割分担ができた。その速い作業場所が主記憶装置である。電源を切ると消えるという不便さは、速さと安さを両立させるために受け入れている代償であり、だからこそ「こまめに保存する」という習慣が必要になる。
具体例
Excelで大きな顧客名簿を開くと、そのデータがSSDから主記憶装置へ読み込まれ、CPUはそこから高速に読み書きしながら並べ替えや集計を行う。名簿とメールソフトとブラウザを同時に開いていると主記憶装置が足りなくなり、動作が急に重くなる。保存せずに電源が落ちて作業内容が消えるのは、まだ主記憶装置の中にしかなかったためである。
試験での引っ掛け
SSDやハードディスクの容量と混同しやすい。「メモリ16GB/SSD512GB」と書かれていたら、前者が主記憶装置で作業の広さ、後者が補助記憶装置で保存できる量にあたる。試験で問われるのは揮発性で、電源を切ると消えるのが主記憶装置、消えないのが補助記憶装置である。また容量が大きいほど処理そのものが速くなるわけではなく、足りないことによる遅さが解消されるだけ、という点も取り違えやすい。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問84(IPA)解説で登場
メモリモジュールを装着するための,PC基板上の差込み口はどれか。
正解:メモリスロット
要点:メモリを挿す基板上の差込み口がメモリスロット
メモリスロットは、メインメモリのモジュールを差し込むためにマザーボード上に設けられたコネクタである。カード型の拡張機器を挿すスロットや、記憶素子そのもの、アクセス高速化の技法とは異なる。
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験 問70(IPA)解説で登場
次の記憶装置のうち、アクセス時間が最も短いものはどれか。
正解:キャッシュメモリ
要点:速さはキャッシュ>主記憶>SSD>HDDの順
記憶装置は、CPUに近いほど高速で容量が小さく、遠いほど低速で大容量になる階層構造をとる。速い順に、CPU内部のキャッシュメモリ、主記憶(メインメモリ)、半導体を用いる補助記憶のSSD、機械的に円盤を回して読み書きするHDDとなる。したがってアクセス時間が最も短いのはキャッシュメモリである。
出典:令和2年度 10月試験 ITパスポート試験 問59(IPA)
仮想記憶を利用したコンピュータで、主記憶と補助記憶の間で内容の入替えが頻繁に行われていることが原因で処理性能が低下していることが分かった。この処理性能が低下して…
正解:主記憶装置の容量を増やす。
要点:ページング頻発(スラッシング)の対策は主記憶の増設
仮想記憶では、主記憶に収まりきらない部分を補助記憶へ退避させる。主記憶が不足していると、この入替え(ページング)が過度に頻発して処理が進まなくなり、性能が著しく落ちる(スラッシング)。根本的な原因は主記憶の不足なので、主記憶装置の容量を増やすことが対策となる。
出典:令和6年度 秋期 ITパスポート試験 問56(IPA)解説で登場
PCにおいて、電力供給を断つと記憶内容が失われるメモリ又は記憶媒体はどれか。
正解:DRAM
要点:DRAMは電源を切ると内容が消える揮発性の主記憶
DRAMはコンデンサに電荷を蓄えて情報を保持する揮発性メモリで、電源を切ると内容が消えます。PCの主記憶(メインメモリ)に使われ、記憶保持のために定期的なリフレッシュ動作(消えかけた記憶内容を定期的に書き直すこと)も必要です。他の選択肢はいずれも電源を切っても内容が残る不揮発性の記憶素子・媒体です。
出典・参考
公式シラバスの8 コンピュータシステム > 41. メモリ > (1) メモリの種類と特徴に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。