揮発性メモリとは?きはつせいめもり
揮発性メモリは、電源の供給が止まると記憶していた内容が消えてしまうメモリ。代表はパソコンの主記憶(作業中のデータやプログラムを一時的に置く場所)に使うDRAM(Dynamic Random Access Memory)と、CPUのすぐそばで使うキャッシュメモリのSRAM(Static Random Access Memory)である。反対に、電源を切っても内容が残るのが不揮発性メモリで、ROM(Read Only Memory:読み出し専用のメモリ)やフラッシュメモリがあたる。ITパスポートでは、メモリの種類ごとに揮発性か不揮発性かを見分ける問題が出る。
最終更新:2026-10-10
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記憶の素子は、速さ・容量・値段・電源を切っても残るか、をすべて同時には満たせない。電気をためた状態で0と1を表す仕組みは読み書きがとても速い代わりに、電気がなくなれば内容も消える。そこでコンピュータは、作業中は速い揮発性メモリを使い、残しておきたいデータは電源を切っても消えない記憶装置に保存する、という役割分担をしている。
具体例
MicrosoftのExcelで表を作っている途中に停電すると、保存していなかった変更が消えてしまうのは、作業中のデータが主記憶のDRAM(揮発性メモリ)の上にあるからである。Excelの自動回復機能は、作業内容を一定間隔でSSDなどの不揮発性の記憶装置に書き出し、この弱点を補っている。
試験での引っ掛け
「RAM(Random Access Memory:読み書きが自由にできるメモリ)は揮発性、ROMは不揮発性」が基本だが、フラッシュメモリは書き換えができるのに不揮発性である点で取り違えやすい。DRAMは内容を保つために定期的な再書込み(リフレッシュ)が必要で、SRAMはリフレッシュが不要だが、どちらも電源を切れば内容が消える揮発性メモリである。「電源を切っても内容を保持する」という説明は不揮発性メモリのものである。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問83(IPA)解説で登場
PCに利用されるDRAMの特徴に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:主記憶装置に利用される。
要点:DRAMは揮発性で安価・大容量、主記憶に使われる
DRAMは、記憶素子にコンデンサを用いるため定期的な再書込み(リフレッシュ)が必要な揮発性メモリである。構造が単純で大容量化しやすく単価も低いことから、主記憶装置として広く使われる。速度で勝るSRAMは構造が複雑で高価なため、主にキャッシュメモリに用いられる。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問69(IPA)解説で登場
PCのプロセッサ内にあるキャッシュメモリの利用目的はどれか。
正解:主記憶とのアクセス時間を見かけ上短縮することによって、CPUの処理効率を高める。
要点:キャッシュは主記憶アクセスを見かけ上高速化しCPU効率を上げる
キャッシュメモリはCPUと主記憶の間に置かれる高速で小容量の記憶装置で、よく使うデータや命令を一時的に保持する。主記憶より高速にアクセスできるため、平均的なアクセス時間が見かけ上短くなり、CPUが待たされる時間が減って処理効率が上がる。電源を切っても保持するのは不揮発性メモリ、書換え不可はROMの説明である。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問58(IPA)解説で登場
媒体①〜⑤のうち、不揮発性の記憶媒体だけを全て挙げたものはどれか。 ①DRAM ②DVD ③SRAM ④磁気ディスク ⑤フラッシュメモリ
正解:②, ④, ⑤
要点:DRAM・SRAMは揮発性、光/磁気ディスクとフラッシュメモリは不揮発性
不揮発性とは電源を切っても記録内容が保持される性質である。光ディスク、磁気ディスク、フラッシュメモリはいずれも電源が不要で内容を保持する。一方、DRAMとSRAMは主記憶やキャッシュに使われる半導体メモリで、電源を切ると内容が消える揮発性メモリである。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問63(IPA)
DRAM, ROM, SRAM, フラッシュメモリのうち、電力供給が途絶えても内容が消えない不揮発性メモリはどれか。
正解:ROMとフラッシュメモリ
要点:不揮発性はROMとフラッシュ、DRAM・SRAMは揮発性
不揮発性メモリは電源を切っても記憶内容が保持されるもので、ROMとフラッシュメモリがこれにあたる。一方、主記憶に使われるDRAMやキャッシュに使われるSRAMは揮発性で、電力供給が止まると内容が失われる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。