フェーズ・ゲートとは?ふぇーずげーと
フェーズ・ゲートは、システム開発などのプロジェクトを段階(フェーズ)に区切り、その段階が終わるたびに「次へ進んでよいか」を経営層や責任者が正式に審査して承認する仕組みである。門(ゲート)という名のとおり、審査を通らなければ次の段階に進めない。ここでの結論は「進める」だけではなく、「やり方を直してから進める」「中止する」という判断もありうるのが要点で、それによって、うまくいかない見込みが立ったプロジェクトに費用と人手を注ぎ続ける事態を早い段階で止められる。
最終更新:2026-10-10
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プロジェクトは、始めた以上は完成させるものとして扱われがちで、途中で雲行きが怪しくなっても「ここまで使ったのだから」と費用と人手を注ぎ続けてしまう。判断する場と権限をあらかじめ段階の区切りに置いておけば、続けるかどうかを感情ではなく手続として問い直せる。中止という結論をはじめから選択肢に入れてあるのが、この仕組みの肝である。利用部門にとっても、要件定義(何を作るかを決める工程)の区切りは「この内容で自分たちの業務が回るか」を言える最後に近い機会で、そこを黙って通すと後の作り直しがはるかに高くつく。
具体例
社内の販売管理システムを刷新するプロジェクトで、要件定義が終わった時点で審査を開き、営業部門が「必要な帳票がこの一覧に入っていない」と指摘したとする。この段階なら要件を追加して設計へ進めばよいが、同じ指摘が本番稼働の直前に出ると、設計とプログラムを作り直すことになり、費用も期間も大きく増える。早い段階の門で見つけるほど手戻りが小さくて済む、という関係になる。
試験での引っ掛け
マイルストーンとの取り違えが定番。マイルストーンは日程表の上の節目を示す印にすぎず、それ自体には期間も判断もない。フェーズ・ゲートは「継続・修正・中止」を決める審査そのもので、中止という結論がありうる点が決定的な違いになる。もう一つ、ゲートは開発担当者どうしの技術的な確認(レビュー)とも別物で、審査するのは経営層や発注側の責任者であり、判断するのは技術の正しさではなく「この投資を続けるか」である。「日程の節目=ゲート」と読み替えないこと。
関連用語
出た過去問
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問62(IPA)
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)のPDCA(計画・実行・点検・処置)において、点検フェーズで実施するものはどれか。
正解:ISMSの監視及びレビュー
要点:ISMSの点検フェーズは監視及びレビュー(内部監査など)
ISMSのPDCAでは、Plan=ISMSの確立、Do=導入及び運用、Check=監視及びレビュー、Act=維持及び改善と対応する。点検フェーズは、決めたとおりに運用できているか、目標に達しているかを内部監査や有効性測定によって確かめる段階である。
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験 問22(IPA)
ICタグを使用した機能の事例として,適切なものはどれか。
正解:図書館の盗難防止ゲートでの持出しの監視
要点:ICタグは電波で非接触に識別。ゲート通過検知や在庫管理に活用
ICタグ(RFIDタグ)は微小なICチップとアンテナを持ち、電波によって非接触で識別情報を読み書きできる。読み取りに光学的な視認を必要とせず、ゲートを通過するだけで複数のタグを一括検知できるため、図書館の無断持出し監視や在庫管理に適する。バーコードは光学読取り、位置測位は衛星測位、画像配信は通信技術であり、いずれもICタグの機能ではない。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験 問61(IPA)
出典:令和4年度 秋期 ITパスポート試験 問69(IPA)
サイバーキルチェーンの説明として,適切なものはどれか。
正解:情報システムへの攻撃段階を,偵察,攻撃,目的の実行などの複数のフェーズに分けてモデル化したもの
要点:サイバーキルチェーンは攻撃の流れを段階に分けたモデル
サイバーキルチェーンは、標的型攻撃の一連の流れを偵察、武器化、配送、侵入、遠隔操作、目的の実行といった段階に分けて整理したモデルです。どの段階で断ち切れば被害を防げるかを考えるための枠組みとして使われます。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。