IPSとは?あいぴーえす
略語の意味
IPS=Intrusion Prevention System
ネットワークの通信を見張り、不正な侵入や攻撃を見つけると、その通信を自動で止める仕組み(侵入防止システム)
- Intrusion
- 侵入
- Prevention
- 防ぐこと
- System
- 仕組み
IPS(Intrusion Prevention System:侵入防止システム。Intrusion=侵入、Prevention=防止)は、ネットワークを流れる通信を見張り、不正アクセスや攻撃の兆候を見つけると、その通信を自動で遮断する仕組み。見つけて管理者に知らせるところまでを担うIDS(Intrusion Detection System:侵入検知システム)に、遮断の働きを加えたものである。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
社内ネットワークの出入口に置くファイアウォール(通してよい通信だけを通す壁)は、通信の宛先や種類で通すかどうかを決めるだけで、許可した通信の中身までは調べない。攻撃者は許可された通信に紛れて入り込むため、出入口の判断だけでは防ぎきれなくなった。そこで通信の中身や動きを見張り、怪しいものを見つける仕組みが加えられた。
具体例
パロアルトネットワークスなどのセキュリティ機器メーカーは、ファイアウォールの機能にIPSの機能を組み合わせた製品を販売している。企業がこうした機器をインターネットとの出入口に置くと、既知の攻撃のパターンに一致する通信を見つけた時点で、その通信を自動で止められる。
試験での引っ掛け
IDSは検知と通知まで、IPSは遮断まで、という違いが最もよく問われる。また過去問では、停電時に一時的に電気を送る装置UPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)を問う問題でIPSが誤りの選択肢として並んだ。IPSは電源とは関係がない。CPUの処理速度を表すMIPSとも名前が似ているだけで無関係である。自動で止めるため、正常な通信を攻撃と誤って判断すると業務の通信まで止まってしまう点も押さえる。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 秋期 ITパスポート試験 問48(IPA)解説で登場
システム環境整備に関する次の記述中のa、bに入れる字句の適切な組合せはどれか。 企業などがシステム環境である建物や設備などの資源を最善の状態に保つ考え方として[…
正解:a:ファシリティマネジメント、b:UPS
要点:設備環境の最適化はFM、停電時の電源確保はUPS
ファシリティマネジメントは、建物や電源・空調といった設備を含む業務環境を、安全性や効率の面で最適な状態に保つ管理の考え方である。その具体策の一つが無停電電源装置(UPS)の配備で、停電時に一定時間だけ電力を供給し、機器を安全に停止させたり自家発電へ切り替えたりする余裕を作る。IPSは不正な通信を検知して遮断する仕組みで、電源とは無関係である。
出典:令和5年度 秋期 ITパスポート試験 問67(IPA)解説で登場
ネットワーク環境で利用されるIDSの役割として、適切なものはどれか。
正解:ネットワークなどに対する不正アクセスやその予兆を検知し、管理者に通知する。
要点:IDSは不正アクセスやその予兆を検知し管理者へ通知する
IDSは侵入検知システムのことで、ネットワークやサーバの通信を監視し、不正アクセスやその兆候を見つけて管理者へ知らせます。検知が役割であり、通信の遮断まで行うのは別の仕組みであるIPSです。
出典:令和7年度 秋期 ITパスポート試験 問77(IPA)解説で登場
ネットワークやホストを監視することによって、不正アクセスや不審な通信を発見し、報告する仕組みはどれか。
正解:IDS
要点:IDSは不正アクセスや不審通信を検知して報告する
IDS(侵入検知システム)は、ネットワークやホストの通信・挙動を監視し、不正アクセスや不審な通信を検知して管理者に知らせる仕組みです。検知が主目的であり、通信を自動的に遮断する機能まで備えたものはIPSと呼ばれます。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。