APOPとは?えーぽっぷ
APOPは、POP3(メールをサーバから受け取るための約束ごと)でメールを受け取るときに、パスワードをそのままの文字で送らずに済ませる認証方式である。サーバが接続のたびに違う文字列を示し、利用者側はそれとパスワードを組み合わせて計算した値だけを返すため、通信を盗み見られてもパスワードそのものは流れない。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
POP3はもともと、パスワードを何の加工もせずそのまま流していた。当時は通信全体を暗号化する処理が機器にとって重く、まずは被害が大きいログイン情報だけでも守ろうという発想で用意された方式である。その後、機器の性能が上がり、通信路ごと暗号化するTLS(通信を暗号化する仕組み)が当たり前になったため、部分的に守るこの方式は役割を終えつつある。
具体例
かつてOutlook ExpressやThunderbirdの受信設定にはAPOPを使うかどうかのチェック欄があった。現在のメールソフトは、POP3なら995番、IMAP4(メールをサーバに置いたまま読むための約束ごと)なら993番のポート番号(通信の種類ごとに決められた受付窓口の番号)を使う暗号化された接続を既定としており、APOPの欄そのものが無くなっている。
試験での引っ掛け
過去問はAPOP・IMAP4・POP3・SMTP(メールを送るための約束ごと)を並べ、「サーバ上で保管して複数の端末から同じに見える」のはIMAP4、と選ばせる形で出す。APOPはPOP3の上位版ではない。また「本文と添付ファイルを暗号化して宛先だけが読めるようにする」のはS/MIMEであり、APOPではない。APOPが守るのはログインの情報だけで、メールの本文は暗号化されないそのままの文字(平文)で流れる点が区別の決め手になる。
関連用語
出た過去問
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問79(IPA)解説で登場
送信する電子メールの本文と添付ファイルを暗号化し、宛先に指定した受信者だけが内容を読むことができるようにしたい。このとき使用する技術として、最も適切なものはどれ…
正解:S/MIME
要点:メール本文と添付の暗号化はS/MIME
S/MIMEは、電子メールの本文や添付ファイルを公開鍵暗号方式で暗号化し、あわせてデジタル署名も付けられる規格である。受信者の公開鍵で暗号化するため、対応する秘密鍵を持つ本人だけが復号できる。APOPは受信時の認証、IMAPはサーバ上のメールを扱う受信プロトコル、SSLは通信経路の保護であり、メール本文そのものを宛先限定で守るものではない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。