ベストプラクティスとは?べすとぷらくてぃす
ベストプラクティスとは、ある目的に対して最も良い結果を出していると認められる、やり方や手順のこと。個人の勘に頼らず、他社や他部門で実際に成果が出た進め方を書き出して自分たちの標準に取り込むために使う。この事例を比較対象に据えて自社との差を測り、改善につなげる手法がベンチマーキングである。
最終更新:2026-10-10
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業務の進め方は現場ごとに少しずつ違い、そこから成果の差も生まれる。しかし、うまくいっている人のやり方は本人の頭の中にあるだけで、異動や退職とともに失われてしまう。誰の手順がどの指標でどれだけ良かったのかを取り出して書き残せば、組織全体を同じ水準まで引き上げられる。ベストプラクティスという言い方は、この暗黙のやり方を移せる形にする発想を指している。
具体例
ITサービス運用の分野では、英国政府が実務の事例を集めて整理したITIL(Information Technology Infrastructure Library)がベストプラクティス集として広く参照され、インシデント管理(障害などで止まったサービスを早く元に戻す活動)や変更管理(システムの変更を記録・審査して安全に進める活動)の手順の下敷きになっている。プロジェクトマネジメントでは、プロジェクト管理の知識体系であるPMBOK(Project Management Body of Knowledge)ガイドが同じ役割を果たす。
試験での引っ掛け
唯一絶対の正解という意味ではない。規模・業種・制度が違えばそのままは当てはまらず、自組織の事情に合わせて手直しする前提の参照先である。優れた事例と自社を比べて差を埋める活動はベンチマーキングで、性能を測るベンチマークテストとは別物。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問40(IPA)
ITILの説明として,適切なものはどれか。
正解:ITサービスを運用管理するための方法を体系的にまとめたベストプラクティス集
要点:ITILはITサービス運用管理のベストプラクティス集
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)は、ITサービスマネジメントに関して現場で有効とされた進め方を体系的にまとめた書籍群、いわゆるベストプラクティス集である。特定製品ではなく、また開発手法でもなく、サービスの運用管理をどう組み立てるかの指針を示すもので、ITサービスマネジメントの事実上の標準として広く参照されている。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問42(IPA)
ITサービスマネジメントのベストプラクティスを集めたフレームワークはどれか。
正解:ITIL
要点:ITサービスマネジメントのベストプラクティス集がITIL
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)は、ITサービスの提供・運用に関する優れた実践方法(ベストプラクティス)を体系的にまとめた書籍群で、ITサービスマネジメントの事実上の標準として広く参照されている。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問40(IPA)解説で登場
情報システムのリスクに対するコントロールが適切に整備運用されていることを検証するための手段として、最も適切なものはどれか。
正解:システム監査
要点:統制が有効に働いているかを検証する手段がシステム監査
システム監査は、独立した立場の監査人が情報システムに関するリスクへの統制(コントロール)が適切に整備され、意図したとおり運用されているかを点検・評価し、改善を助言する仕組みである。検証という行為そのものを担うのがこの手段にあたる。事業継続計画や運用のベストプラクティス集、統治の考え方は、いずれも検証手段そのものではない。
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験 問35(IPA)解説で登場
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)を説明したものはどれか。
正解:ITサービスマネジメントのフレームワーク
要点:ITILはITサービスマネジメントのベストプラクティス集
ITILは、ITサービスの提供と運用に関する優れた実践例を体系的にまとめた書籍群で、ITサービスマネジメントの事実上の標準的なフレームワークとして広く参照されている。サービスの設計・移行・運用・継続的改善といった観点でプロセスを整理している点が特徴である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。