ゼロトラストとは?ぜろとらすと
ゼロトラストとは、「社内ネットワークの中だから安全」という前提を置かず、社内・社外を問わずすべての利用者・端末・通信を、アクセスのたびに確かめてから許可するという情報セキュリティの考え方。従来は会社の建物と回線の内側を信頼し、外との境目にファイアウォールなどの壁を置く境界防御が基本だった。ITパスポートでは、社内からのアクセスであっても毎回認証する、という記述を選ばせる形で出る。
最終更新:2026-10-10
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境界防御は「社員は社内にいて、システムも社内にある」ことが前提だった。しかし在宅勤務が広がり、業務システムもクラウドへ移ると、守るべきものも使う人も壁の外へ出てしまい、内と外の線が引けなくなった。加えて、特定の組織を狙った攻撃(標的型攻撃)で1台でも社内に入り込まれると、内側は信頼されているために自由に動き回られてしまう。壁を高くするより、すでに入られている前提で扉ごとに毎回確かめる方が現実的だ、という結論に至った。
具体例
在宅勤務の社員が販売管理システムを開くとき、社内ネットワークにつないでいるかどうかにかかわらず、IDとパスワードに加えてスマートフォンへの通知で本人確認を行い、さらに端末のOSが最新か、ウイルス対策ソフトが動いているかを確認して、条件を満たさなければ接続させない。続けて別のシステムを開くときも、同じ確認をあらためて行う。
試験での引っ掛け
「ゼロトラスト=誰も信用せず、一切アクセスさせない」ではなく、「毎回確かめたうえで必要な範囲だけ許可する」という意味である。信頼しないのは人ではなくネットワーク上の位置である。社内LANにいることや、VPN(インターネット上に専用線のような通り道を作る技術)を通って社内につないでいることを、安全の根拠にしないところが境界防御との違いになる。特定の製品を買えば実現できるものではなく、設計の考え方である点も問われる。
関連用語
出た過去問
出典:令和8年度 秋期 ITパスポート試験 問92(IPA)
ゼロトラストセキュリティの考え方に基づいた情報セキュリティ対策の例として、適切なものはどれか。
正解:内部ネットワークからであっても外部ネットワークからであっても、ネットワーク上の情報資源へのアクセスには二要素認証を利用する。
要点:ゼロトラストは内部も信頼せず全アクセスを検証する
ゼロトラストは、社内ネットワークだからといって信頼せず、全てのアクセスを検証するという考え方である。内部か外部かで扱いを変えず、アクセスのたびに認証と認可(使ってよい範囲を許可すること)を行うことで、境界を突破された後の横方向の侵入も抑えられる。境界防御に頼る従来型の発想との違いがここにある。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。