VPNとは?ぶいぴーえぬ
略語の意味
VPN=Virtual Private Network
インターネットの上に暗号で守った通り道を作り、自社専用の回線のように使う技術
- Virtual
- 仮想の(実物ではないが同じように働く)
- Private
- 専用の・私的な
- Network
- ネットワーク
VPNとは、公衆のインターネット回線の上に暗号化した通信路を作り、専用線のように使う技術。Virtual Private Network(仮想専用線)の略で、通信を暗号で包んで送るため経路の途中で盗み見られても中身が読めない。拠点間の接続や、社外から社内システムを使うテレワークで用いる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
支店や自宅を本社とつなぐには、以前は通信事業者から専用線を借りるほかなく、拠点が増えるほど月額費用がふくらんだ。安価なインターネットをそのまま使えば費用は下がるが、経路の途中に他人の設備が並ぶため内容を見られる恐れがある。この費用と安全のせめぎ合いを、回線ではなく暗号で解いたのがVPNである。テレワークを支える前提技術として出題される。
具体例
全国に支店を持つ地方銀行が、行員の在宅勤務用にVPNを用意する。自宅の回線から社内ネットワークへつなぐ間だけ通信が暗号で包まれるので、経路上では宛先しか分からない。出張先のホテルや空港の無料Wi-Fiからでも同じ経路を通す運用にできる。
試験での引っ掛け
「新しく専用の回線を引く」と説明した選択肢は誤りで、既にあるインターネットの上に、見かけの上での専用の経路を重ねるのがVPN。守られるのは通信の途中だけなので、つなぐ端末が先にマルウェア(ウイルスを含む、悪意のあるソフトの総称)へ感染していれば、暗号化された経路を通してそのまま社内へ持ち込むことになる点も狙われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問70(IPA)
社外からインターネット経由でPCを職場のネットワークに接続するときなどに利用するVPN(Virtual Private Network)に関する記述のうち,最も…
正解:認証と通信データの暗号化によって,セキュリティの高い通信を行う。
要点:VPNは認証と暗号化で公衆網上に安全な通信路を作る
VPNは、インターネットのような公衆網の上に暗号化された仮想的な専用線を作る技術である。通信相手を認証したうえでデータを暗号化してやり取りするため、社外から社内ネットワークへ安全に接続できる。回線の冗長化や遅延・帯域の保証を目的とする仕組みではない。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問100(IPA)
【中問D】A社では、インターネットサービスプロバイダ(以下、ISPという)のハウジングサービスを使って、WebサーバとデータベースサーバA(以下、DBサーバとい…
正解:VPNによってISPとA社をつなぎ、DBサーバに蓄えられた会員情報のファイルを定期的にFTPを使って転送する。
要点:公衆網を通す個人情報はVPNで経路ごと暗号化する。メール本文送信は不可
VPNは、インターネット上に暗号化された仮想的な専用線を設ける技術で、その中を通る通信は経路上で盗聴されても内容を読み取られない。FTP自体は通信内容を保護しないが、VPNの中で使えば安全に転送できる。電子メールの本文に個人情報を書いて送る方法は、経路上で保護されないため適切ではない。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問55(IPA)
公衆回線を、あたかも専用回線であるかのごとく利用できるようにするために使われる技術を何というか。
正解:VPN
要点:VPNは公衆回線上に仮想の専用線を作る技術
VPNは、インターネットなど不特定多数が使う公衆回線上に暗号化などで仮想的な専用線を作る技術である。物理的な専用線を引くより安価に、拠点間や在宅からの安全な通信を実現できる。ADSLは電話線を使った通信方式、LANは構内網、WANは広域網という規模の区分を表す言葉である。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問45(IPA)
インターネットなどの共用のネットワークに接続された端末同士を,暗号化や認証によってセキュリティを確保して,あたかも専用線で結んだように利用できる技術を何というか…
正解:VPN
要点:VPNは公衆網上に暗号化された仮想専用線を作る
VPN(仮想私設網)は、インターネットのような共用回線上に暗号化と認証で保護された通信路を作り、専用線のように安全に通信できるようにする技術である。物理的な専用回線を敷かずに拠点間や在宅勤務者の接続を安全に行える。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問50(IPA)解説で登場
建物の中など、限定された範囲内を対象に構築する通信ネットワークはどれか。
正解:LAN
要点:LANは構内など限定範囲、WANは拠点間の広域ネットワーク
LAN(Local Area Network)は、事業所や建物、フロアといった限られた範囲に構築されるネットワークである。これに対しWANは、離れた拠点同士を通信事業者の回線で結ぶ広い範囲のネットワークを指す。IP-VPNや広域イーサネットは、通信事業者が提供する拠点間接続サービスであり、WANに分類される。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 63. 情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術 > (1) 情報セキュリティ対策の種類に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。