グローバルIPアドレスとは?ぐろーばるあいぴーあどれす
グローバルIPアドレスは、インターネット上で機器を見分けるための住所にあたる番号(IPアドレス)のうち、世界中で重複しないように管理団体が割り当てるもの。インターネットに直接つながって通信するにはグローバルIPアドレスが必要になる。これに対して、会社や家庭の中のネットワーク(LAN:建物の中のネットワーク)だけで自由に使ってよい番号がプライベートIPアドレスである。ITパスポートでは、どちらが世界で重複してはいけない番号で、どちらが社内や家庭で自由に使える番号か、という両者の違いが問われる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
現在広く使われているIPv4(Internet Protocol version 4:Internet=インターネット、Protocol=通信の決まり、version 4=第4版)のIPアドレスは、0か1のどちらかを表す桁(ビット)を32個並べた番号である。1桁ごとに2通りなので、組み合わせは2を32個掛け合わせた数、約43億通りしかない。世界中のパソコンやスマートフォンの1台1台に重複しない番号を配るには足りないため、インターネット側で使うグローバルIPアドレスは国際的な機関を頂点に厳しく管理し、社内や家庭の中ではプライベートIPアドレスを使い回す、という使い分けが生まれた。
具体例
自宅で光回線を契約すると、インターネット接続事業者(プロバイダ)から家のルータ(家の中のネットワークとインターネットをつなぎ、通信を宛先へ送り出す機器)にグローバルIPアドレスが1つ割り当てられる。家の中のパソコン・スマートフォン・テレビには「192.168.」で始まるプライベートIPアドレスが付き、インターネットへ出るときはルータがそれをグローバルIPアドレスに付け替えてまとめて通信する。日本国内のグローバルIPアドレスの割り当てはJPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)が管理している。
試験での引っ掛け
グローバルIPアドレスは世界で重複してはいけないが、プライベートIPアドレスは別々の会社や家庭で同じ番号を使ってよい。プライベートIPアドレスのままではインターネット上の相手と直接通信できず、ルータがグローバルIPアドレスに付け替えて通信する(この付け替えの仕組みをNATと呼ぶ)。また、「ドメイン名からIPアドレスを調べる」のはDNS(Domain Name System:ドメイン名からIPアドレスを引く電話帳のような仕組み)の役割で、IPアドレスの割り当ての話と取り違えないようにする。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問65(IPA)解説で登場
IPアドレスに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:プライベートIPアドレスは、同一社内などのローカルなネットワーク内であれば自由に使ってよい。
要点:プライベートIPは組織内で自由に使えるが外部では使えない
プライベートIPアドレスは、組織内など外部と直接つながらない範囲で使うために予約されたアドレスで、その中では自由に割り当ててよい。インターネット上で使うグローバルIPアドレスは世界で重複が許されず、国際的な機関を頂点とする体系で管理されている。なお4バイト(32ビット)のアドレス空間は約43億通りで、世界人口には足りない。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問72(IPA)
ブロードバンドルータなどに搭載されているNATの機能として、適切なものはどれか。
正解:プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互変換する。
要点:NATはプライベートIPとグローバルIPを相互変換する
NAT(Network Address Translation)は、LAN内で使うプライベートIPアドレスと、インターネット側で使うグローバルIPアドレスを相互に変換する機能である。限られたグローバルアドレスを複数の端末で使い回せるようにする役割を担う。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問67(IPA)
NAT(Network Address Translation)がもつ機能として,適切なものはどれか。
正解:プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに対応付ける。
要点:NATはプライベートとグローバルのIPアドレスを変換
NATは、社内などで使うプライベートIPアドレスと、インターネットで使うグローバルIPアドレスを相互に変換して対応付ける機能である。これによって限られたグローバルアドレスを複数の端末で共用できる。名前とアドレスの変換はDNS、IPアドレスとMACアドレスの対応付けはARPが担う。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問72(IPA)解説で登場
プライベートIPアドレスに関する記述として,適切なものはどれか。
正解:プライベートIPアドレスを利用した企業内ネットワーク上の端末から外部のインターネットへのアクセスは,NAT機能を使えば可能となる。
要点:プライベートIPはNATで変換して外部と通信する
プライベートIPアドレスは組織内で自由に使えるアドレスで、そのままではインターネットと通信できない。NAT(またはNAPT)でグローバルIPアドレスに変換することで外部との通信が可能になる。割当てに申請や承認は不要で、サーバに付けることもできる。
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験 問63(IPA)
NATの説明として、適切なものはどれか。
正解:プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互変換する。
要点:NATはプライベートIPとグローバルIPを相互変換する
NAT(Network Address Translation)は、組織内で使うプライベートIPアドレスと、インターネット上で使うグローバルIPアドレスを相互に変換する仕組みである。限られたグローバルアドレスを多数の端末で共用でき、内部の構成を外部から隠す効果もある。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。