短期譲渡所得・長期譲渡所得とは?たんきじょうとしょとく・ちょうきじょうとしょとく
短期譲渡所得・長期譲渡所得とは、不動産の所有期間による区分。譲渡した年の1月1日時点で所有期間5年以下が短期(税率39.63%=所得税30.63%+住民税9%)、5年超が長期(税率20.315%=所得税15.315%+住民税5%)。倍近く税率が違うので、売る時期の判断に直結する。
FP3級を最短で暗記・合格する →短期譲渡所得・長期譲渡所得の具体例は?
2020年7月に買った土地を2025年10月に売ると、実際は5年3か月保有しているが、判定は2025年1月1日時点で行うため所有期間4年6か月=短期。翌年に売れば長期になり、税額が大きく下がる。売る時期を数か月ずらすだけで、税額が半分近くまで下がることもある。
短期譲渡所得・長期譲渡所得は試験でどう引っ掛けられる?
判定日が譲渡した年の1月1日である点が最頻出。「譲渡日で5年を数える」は誤りで、実質的には5年を少し超えて(およそ6年目に)売らないと長期にならない。また、相続で取得した不動産は、被相続人が取得した日を引き継いで所有期間を数える。
短期譲渡所得・長期譲渡所得と関連する用語は?
短期譲渡所得・長期譲渡所得が出た過去問は?
出典:令和6年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問54(IPA)
個人が土地を譲渡した場合の所得税額の計算において、当該譲渡に係る所得が長期譲渡所得に区分されるためには、土地を譲渡した年の1月1日において所有期間が( )を超え…
正解:5年
要点:長期は「売った年の1月1日で5年超」
土地や建物を売ったときの税金は、所有期間で税率が大きく変わります。長期譲渡所得なら約20%(所得税15%+住民税5%、ほかに復興特別所得税)、短期譲渡所得なら約39%と倍近い差です。分かれ目は「譲渡した年の1月1日時点で所有期間が5年を超えているか」。実際に売った日で数えないのがひっかけポイントで、たとえば2019年6月に買って2024年8月に売ると、実日数では5年超でもその年の1月1日時点では4年余りなので短期になります。
出典:令和8年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問18(IPA)
所得税において、総合課税の対象となる譲渡所得のうち、長期譲渡所得の金額は、その2分の1相当額を他の所得金額と合計して税額を計算する。
正解:正しい(〇)
要点:総合課税の長期譲渡所得は2分の1だけ合算
〇。総合課税の対象となる譲渡所得(ゴルフ会員権や金地金、自動車など、土地建物・株式以外の資産を売った利益)のうち、保有期間5年超の長期譲渡所得は、特別控除50万円を差し引いた後の金額の2分の1だけを他の所得と合算して税額を計算します。長く持っていた資産の値上がり益は何年もかけてたまったもので、1年分の所得としてまとめて高い税率をかけるのは酷だ、という考えからです。保有5年以内の短期は2分の1になりません。
出典:令和8年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問55(IPA)
個人が居住用財産を買い換えて、「特定の居住用財産の買換えの場合の長期譲渡所得の課税の特例」の適用を受けた場合、買換資産の取得費は譲渡資産の取得費を( ① )、買…
正解:① 引き継ぎ ② 引き継がない
要点:買換え特例は取得費だけを引き継ぐ
特定の居住用財産の買換えの特例は、住んでいた家を売って新しい家に買い換えたとき、売却益への課税を将来へ先送りできる制度です。税金が消えるわけではないので、買換資産(新しい家)は譲渡資産(売った家)の取得費を引き継ぎます。一方、取得時期は引き継がず、実際に新しい家を買った日が取得日になります。将来その家を売るときは、引き継いだ低い取得費で計算されるため、先送りした分の税金をそこで払うことになります。
出典:令和6年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問17(IPA)
高橋さんは、20年前に購入し、現在居住している自宅の土地および建物を売却する予定である。売却に係る状況が下記<資料>のとおりである場合、所得税における課税長期譲…
正解:1,200万円
要点:譲渡益=譲渡価額-(取得費+譲渡費用)-3,000万円
譲渡所得は「譲渡価額-(取得費+譲渡費用)-特別控除」で求めます。まず6,500万円-(2,100万円+200万円)=4,200万円。ここから、居住用財産を譲渡した場合の3,000万円特別控除を差し引いて、4,200万円-3,000万円=1,200万円が課税長期譲渡所得の金額です。20年前に購入した自宅なので所有期間は5年超、つまり長期譲渡所得に当たります。長期・短期の違いは税率(長期20.315%、短期39.63%)に効くだけで、所得金額を半分にするような計算はしません。よって選択肢2が正解。
出典・参考
最終更新:2026-08-30/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。